WEB提案箱

2023年5月12日

  • 2023年度
  • 授業・修学

《授業の実施形態について》

提案内容

提案日 2023/04/14 ()

《授業の実施形態について》

 

コロナ禍での授業の実施の制約が失われつつある中で、ほとんどの講義が対面で実施されるようになっています。

 

対面授業の実施を望む多くの学生の望みが実現された一方で、私は、多くの講義の場合において教科書や資料を読むことによって対面授業に参加することよりもはるかに早く、深い理解を行うことが出来たということを非常に多く経験したので、教科書や資料で十分な学習のために対面で長時間受講するということを不快に感じることがあります。

 

そうした対面授業が、授業の特性によって必然的に要求される実施形態であると各々の教員の方々が判断した上で実施されているということは十分に理解しております。

しかしながら、冗長な学習に時間と労力を費やしたり履修がオンデマンド方式の講義に制約されることが無くなれば、自身の学習スタイルを維持することで自身の授業に対する学習をより一層充実させることができ、自身の学問的興味を満たしながら知識・技術を養成することが可能であると信じております。

 そこで、自由に学習スタイルを選択できるように、そうした対面で実施されている授業について、オンラインでも学習を進められるように、オンデマンドの講義をより増やすことや、簡素な教材でもよいので対面授業が基本の講義をオンデマンドでも受けられるようにしていただきたいと思っております。

荒唐無稽で教員の皆様の負担を増やすような提案であるかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。

回答 

ご提案ありがとうございます。

コロナ禍における遠隔授業受講の経験から、対面での授業より、教科書や資料を読むことによって深く理解を得られたこと、逆に、対面で長時間授業を受けることのほうが不快に感じられるようになったなど授業形態に係るご意見が多種多様あることについて大学としても十分理解しているところです。
 

しかしながら、大学は「単なる授業提供の場ではなく、学生同士また学生教員の結びつきや交流を可能とした様々な場である」と考えています。

そのため、知識・技術をより深く修得するためには、学生同士又は教員との双方向の学び合いや交流も必要不可欠であると強く感じております。

このように自身の効率化や充実感を満たすことに留まらず、他者との関わりなど繋がりを持たせた学びをすることが、よりバランスの取れた学修成果を修めることにつながると考えられます。

 

 また、大学設置基準において、遠隔授業で修得した単位の卒業単位への算入については制限があり、現時点では今回のご希望に完全には沿うことが難しい状況です。

なお、大学としてもコロナ禍を経験して遠隔授業の利点も多くあったと理解しています。授業の実施形態について、完全に対面授業に戻すということではなく、今後も継続的に、より効果的な提供方法を模索し、改善していく必要があると考えておりますので、いただいたご提案内容は今後の授業形態の在り方を検討する際の参考にさせていただきます。

教育推進課・教務調整担当