WEB提案箱
2025年11月14日
- 設備(森之宮)
- 2025年度
《森之宮キャンパスにおける点字ブロックの色について》
提案内容
提案日 2025/10/09 (木)
《森之宮キャンパスにおける点字ブロックの色について》
お世話になっております。
森之宮キャンパスの玄関前部分(歩道から建物に入るまでの部分)に点字ブロックが設置されているのですが、その色がグレーであることに疑問を持ちました。大阪府福祉のまちづくり条例逐条解説によると、「視覚障がい者誘導用ブロック等の色は黄色を原則とするが、黄色では色の差が確保できない場合には、周囲の床の仕上げと色の差が確保できる色とすること。 」とされております。その上でのグレーの点字ブロックの採用は、キャンパス景観との調和を意図したものと推察されます。しかし、公立の施設であり、実際に大学生だけでなく高齢者の方などもいらっしゃるキャンパスであることから、安全性も重視していただけますと幸いです。そのため、視認性と景観調和を両立した点字ブロック「ルシダ®」を設置することを提案します。
点字ブロックの色が原則黄色とされているのは、少しだけ視力がある弱視の方々にとって目立ちやすく、突起だけでなく色も頼りに進むことができるからだとされています。このグレーの色でも基本的には周囲の床の白っぽい色とは差があるとは思いますが、一部の床は点字ブロックと同じグレーの色が直線に続くデザインであり、その一部が点字ブロックと交差しているところがあります。弱視の方からすれば、点字ブロックと通常の床との区別がつきにくいのではないでしょうか。また、夜間の視認性という意味でも、グレーよりも黄色の方がはっきりと見えると考えられます。
また、このキャンパスには杖をついた高齢者の方もお越しになります。点字ブロックは杖をついた方や、車椅子を利用される方にとってはつまずきの原因にもなるものです。つまずきのリスク軽減という点でも、点字ブロックの明確な視認性は重要です。
視認性と景観調和を両立した点字ブロックとして、「ルシダ®」というものがございます。こちらは「ウォームイエロー」「クールイエロー」の2色があり、実地検証で視認性が確認されており、夕暮れ時では従来の濃い黄色の点字ブロックよりも見やすいという評価も得ています。これらの点字ブロックは視認性がありつつも景観と調和しやすい色となっています。この点字ブロックであれば、キャンパスの雰囲気を崩さずに設置できるのではないでしょうか。また、ブロックの形についても、車椅子や杖をついた方などのバリアになりにくいユニバーサルデザインになっています。その点でも、この点字ブロックをおすすめします。
コストのかかる問題であることは承知しておりますが、より誰もが使いやすいキャンパスとなるよう、ご検討をお願いいたします。
参考:大阪府内建築行政連絡協議会.大阪府福祉のまちづくり条例 逐条解説.2018,p.21
https://www.cac-osaka.jp/document/image/abbef12462cffa63ccdc3ad658e29d3ed63ca3eb.pdf
DICカラーデザイン株式会社.視認性と景観調和を両立した点字誘導ブロック「ルシダ®」の開発.2025-10-9閲覧
https://www.dic-color.com/knowledge/business/lucida.html
回答
この度は、森之宮キャンパスの点字ブロックの色に関するご指摘とご提案をいただきありがとうございます。
現状のグレーの点字ブロックにつきましては、キャンパスの景観との調和を考慮したものでございます。
また、「ルシダ」の点字ブロックについてもご紹介いただきありがとうございます。
今後の施設整備において、より多くの方にとって安全で快適な環境を提供できるよう貴重なご意見として検討させていただきます。
今後とも、より良いキャンパスづくりのためにご協力の程よろしくお願い申し上げます。
森之宮施設管理課