研究テーマ

  • 熱帯雨林樹木の種多様性

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熱帯雨林は世界で最も生物多様性の高い生態系のひとつです。熱帯雨林では、多くの生物が複雑な関係を持ちながら生活しています。また、熱帯雨林には多くの絶滅危惧種がいるため、時に『ノアの箱舟』に例えられます。現在、この『箱舟』は危機的状況にあります。

私たちの研究室では、マレーシア・ボルネオ島のランビルヒルズ国立公園で、熱帯雨林の動態を1990年代から調べています。この調査は、日本、マレーシア(サラワク州)、アメリカの研究者による国際共同研究です。私たちが目指しているのは、熱帯雨林で高い種多様性と遺伝的多様性が維持される仕組みと、進化の過程で多様性がどのように形成されてきたのかを明らかにすることです。

  • 日本における雑種タンポポの拡大過程

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セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)は世界中に分布を広げた侵略的雑草です。日本には、今から約100年前に持ち込まれました。現在、セイヨウタンポポと日本の在来タンポポの間にできた雑種が日本中で見られます。

私たちは、市民参加型調査の『タンポポ調査・西日本』と協働して、日本における雑種タンポポの起源と拡大の過程を調べています。