研究内容
当研究室で進めている研究について、さらに説明します。
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加速器を用いた素粒子実験
Belle II 実験
茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)で行われている、大型加速器を用いた国際共同素粒子実験です.周長3kmのSuperKEKB加速器を用いて電子と陽電子(電子の反粒子)を加速衝突させ、大量のB中間子を生成し、Belle II検出器で観測します.物質・反物質非対称性の謎をはじめ、標準理論を超える「新物理」の解明を目指しています.
ILC将来実験計画
ILC(国際リニアコライダー)は、全長約20kmの線形加速器です.電子と陽電子を高エネルギーで加速衝突させ、大量のヒッグス粒子を生成し、素粒子と宇宙の謎に迫ります。ILC計画は素粒子物理学の次世代基幹プロジェクトです.2030年代後半の稼働を目指し、世界中の研究者が取り組んでいます.
EBES実験計画
EBES(Electron Beamdump Experiment at SY3)実験は、KEKにある電子・陽電子線形加速器(LINAC)のビームダンプ(SY3)で行う、暗黒物質探索実験です.電子ビームをタングステン標的に照射し、生成されたアクシオン(暗黒物質候補)を探索します.
加速器技術開発
加速器を用いた物理実験では、加速器の性能が実験の成否を決めます.KEK Linac, KEK PF-AR テストビームライン, SPring-8において、加速器性能を向上させるための基礎技術開発を行っています.
機械学習に関連した技術開発
近年、情報分野で大きく進展した機械学習(ML)の技術を、素粒子実験に適用し、様々なデータ処理の性能向上を目指しています.加速器制御、データ収集、データ較正、データ解析など、加速器実験での様々なデータ処理への適用を開発しています.阪大RCNP機械学習プロジェクト、および、東大ICEPP共同研究としても、推進しています.
飛跡検出器技術開発
飛跡検出器は、高エネルギー素粒子実験で、荷電粒子の飛跡を精密に測定するために使用されます.当研究室では、これまでに、BelleII実験用の中央飛跡検出器(CDC)の開発、制作に参加しました.CDC用読み出し回路の開発や、飛跡検出器の基礎特性に関する研究も進めています.