お知らせ

2025年10月9日

10月31日(金) 都丸隆行教授(国立天文台)による談話会のお知らせ

日時:10月31日15:00~16:30

場所:TBA

講演者: 都丸 隆行 教授(国立天文台)

タイトル:重力波観測の今と未来
概要:2015年の重力波初検出以来重力波イベントの観測数は順調に伸びており、O4b(2025年初頭)までに検出された重力波イベント数は270にのぼる。大量に発見される連星ブラックホール合体イベントはブラックホール形成理論に様々な課題を与えている。ブラックホールの起源を探るためにはより遠くの宇宙まで観測する必要があるものの、すでに現行世代の重力波望遠鏡で達成できる感度は技術的限界に近づいており、より大型の第3世代重力波望遠鏡の実現が望まれる。特に欧州のEinstein Telescopeは日本のKAGRAが開拓した極低温鏡や地下環境といった特徴を採用する予定であり、日本のオリジナリティが活かせる可能性がある。本講演では、現在の重力波観測の状況と将来計画について概要を紹介する予定である。