研究/Research
研究内容
テンソルネットワーク
量子多体系は極めて多彩な振る舞いを示します。しかし、物理的に重要な量子多体状態は、極めて複雑な量子状態の重ね合わせで表現されるため、解析的に厳密な記述はもちろん、(古典)コンピューターを使っても、精度良く記述することが難しく、その理論的な理解・取り扱い法を構築することは現代物理学研究の中心的課題の一つとなっています。テンソルネットワークは、その量子多体状態をテンソルと呼ばれる小さな構成要素に分解し、ネットワーク状に結合して表現することで、その複雑な量子多体状態の系統的な表現法・最適化法を提供します。
量子スピン系
物質のもつ磁性(磁石としての性質)はその中に含まれる電子の持つスピンとよばれる磁石の素が担っています。スピンは量子力学的な自由度ですが、そのミクロなスピンたちが物質中で相互作用することで相転移現象を起こし様々な磁性が発現することが知られています。そして、その磁性体を記述する典型的なモデルが量子スピン系です。 ボチボチ書き加えます。。。