研究設備

風洞型グロースチャンバー

このチャンバーは,空気力学的な設計にもとづいて気流環境を精密に制御できる特殊なチャンバーで,個葉から群落レベルまで,気流環境が植物に及ぼす影響を調べることができます

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高精度湿度制御チャンバー

このチャンバーは,湿度環境を精密に制御できることが大きな特徴で,同タイプを複数台用いることで,湿度を含めた複数の環境要因が植物成長に及ぼす複合影響を調べることができます

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自然光利用型グロースチャンバー(ファイトトロン)

このチャンバーは,光源として自然光を利用しながら温湿度を制御できる特徴を持っています.変動する光環境が植物に及ぼす影響について,他の環境影響と切り離して調べることができます

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光合成・蒸散計測システム

植物の光合成・蒸散に関して,個葉から群落まで,さまざまなスケールに対応した計測機器を用いて研究を進めており,対象に合わせた機器の開発も行っています

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気孔コンダクタンス・クロロフィル蛍光測定メーター

気孔コンダクタンスは気孔の開き具合を示す指標で,これにより植物が空気中から水蒸気やガスを交換する度合いがわかります.クロロフィル蛍光の測定は,光エネルギーが葉内部で光化学反応や熱放出としてどのように振り分けられているかを判断する手がかりになります

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デジタルマイクロスコープ

この顕微鏡は,高倍率で対象物の立体構造を観察することができ,対象物の長さや面積の計測を行うこともできます.主に,植物葉の表面構造や,茎や根の断面構造を観察するために使います.

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蛍光分光分析装置

この装置は,試料から発せられる蛍光の波長と強度を網羅的に測定できます。これにより,試料中の蛍光物質の増減や状態変化の情報が非破壊・非侵襲に得られます

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微生物培養制御・計測システム

本システムでは,水温や培養槽内の撹拌速度が自由に設定でき,また,ガス生成量やpH,酸化還元電位,溶存酸素濃度がリアルタイムにモニタリングできます.

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CN元素分析計

サンプルを高温で燃やし、そのときに生じるガス(CO2やN2)を正確に測定することで,もとのサンプル中にどれだけの炭素(C)と窒素(N)が含まれているかを割り出します.不均一な試料でも粉砕や破砕のような時間のかかる試料調製を行うことなく,大きな試料量で炭素と窒素を測定できる元素分析計です

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イオンクロマトグラフ

液中の陽イオンや陰イオンの濃度を計測することができます.これを用いて,培養液に含まれる栄養塩がどのくらい植物に吸収されたか,あるいはバイオリアクター内の有機物がどのくらい無機溶存態物質に転換されたかなどについて調べることができます.

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キャピラリー電気泳動装置

髪の毛ほどの細さの管(キャピラリー)を使って,電気の力で物質を種類ごとに分けて分析する装置です.少量の試料で,短時間かつ高い精度でイオンや糖,有機酸等の濃度を測定することができます.

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メタン発酵自動測定システム

500 mLの回分式メタン発酵槽とガス生成リアルタイム測定装置が15台セットになった実験システムです.15サンプルのメタン生成速度,もしくは7サンプルのメタンならびにCO2生成速度の経時変化について,実験終了まで全自動で測定できます.

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