倉田直花インタビュー

デンキのヒーロー・インタビュー企画!



倉田直花が語る!

大門明日香役。客演。

――今回、客演として参加していただいていますが、倉田さんのご経歴を教えてください。
 まずは自分の大学(※大阪市大とは別の大学)の学生劇団から始まって、いまは小劇場でフリーの役者をしています。
 島﨑秀吉さんが私の演劇仲間でして、島﨑さんから「人が足らないそうだからよかったら出てみない?」と誘われて、私もちょうどお芝居やりたいなって思っていたので、じゃあぜひ!ということで、参加しました。お邪魔させていただいております(笑)。


――デンキのヒーローのストーリーを初めて読まれた時、どう思われましたか?
 「教育演劇」をテーマとした演劇でありつつ、コメディでもあるので笑えるところもあって、すごくいいバランスで出来上がっている劇だなって思いました。
 ただ、普通の脚本よりもどうしても説明のセリフが多くなってしまうので、それをいかに分かりやすく伝えていくのかをいま演出や役者たちで工夫しながらやっていて、かなり分かりやすくお伝えできる劇に仕上がってきたのではないかなと思っています。

――演じられる大門明日香という役柄について教えてください。
 とくにかく元気ですね!明日香は関西弁でズバズバ言う人なんですけど、関西弁の役っていうのはいままでそんなにやったことがないですし、その場のテンションを上げる役割が自分にあるなって思ってますので、なかなか緊張しますね(笑)。いつも腰が引けそうになりますけど、がんばって演じてます。

 明日香は、あんまり自分の性格とは重ならな・・・(間)。いや、重なるかもしれない(笑)。この部分が明確に重なるというところはとくにないんですけど、元気なときの自分を最大限に誇張したのが明日香だと思います。とにかく元気!を心がけています。


――デンキのヒーローの見どころについて教えてください。
 めちゃ個人的なんですけど、お兄ちゃん(※隼人)とのドタバタシーンは見どころですね。そこが初めてシーン練習をやったときから印象的でした。明日香と隼人のドタバタが場をホットにする、「つかみ」になるところなので、そこでお客さんに楽しんでもらえたら、その後のストーリーにも入ってもらいやすくなるかなと思います。

 あと、起承転結の「転」がいくつかあるんですけど、そのなかでも主人公が盛り返していくところがアツいですね。打ちのめされてから立ち上がってがんばるってところは、やっぱり、すごく素敵だなって思います。


――最後にお客様へのメッセージをお願いします。
 教育と演劇の関わりの1つの分かりやすい形として今回のお芝居をつくっていますので、ぜひ楽しみながら学んで帰っていただけたらなって思います。
 そういえば、役者・スタッフのフィールドワークで化学物質過敏症の方にインタビューしたときに、この病気の形は1つだけではなくて多様な形があるということをおっしゃっていました。化学物質過敏症というテーマに限らず、この演劇に込められている教育的成分すべてに同じことが言えると思います。
 ですので、このお芝居でまずは興味をもってもらって、その後さらにいろいろ知ってもらうきっかけになったら嬉しいです。
 逆に、「企業経営」や「化学物質過敏症」というテーマに興味を持って足を運んでくださった方々には、「演劇」っておもしろいなと思ってもらえたら、役者として幸せです。