サイト内検索
2019年度の上方文化講座は『心中天網島』に取り組みました。講座は8月20日(火)~22日(木)の3日間、例年通り本学学術情報総合センター10階大会議室を会場に行われました。 第3回以来の近松作品、それも世話物ということで最近ではもっとも多くのご応募をいただきました。受講生は、抽選で選ばれた市民と本学学生、合わせて約200名。 竹本津駒大夫、鶴澤清介、桐竹勘十郎の三師は、今年も含蓄深い芸談をご披露くださるとともに、名曲「大和屋の段」の素浄瑠璃や、吉田玉助師、吉田勘弥師も加わった「河庄の段」の実演では受講生に圧倒的な感銘を与えました。 授業内容は以下の通りです。
│
竹本津駒太夫(太夫)、鶴澤清介(三味線)、桐竹勘十郎(人形遣い)
久堀裕朗 (日本近世文学)、塚田 孝(日本近世史)、松浦恆雄(中国演劇)、佐賀 朝(日本近代史)、海老根剛 (表象文化論)
(1)文楽案内―現在の文楽と近松(久堀裕朗)(2)『心中天網島』解説―原作『心中天の網島』・改作『心中紙屋治兵衛』・その他(久堀裕朗)(3)近世大坂の芝居町の周辺─中村富十郎の処罰一件(塚田孝)(4)『心中天網島』講読①(久堀裕朗)
(1)『心中天網島』講読②(久堀裕朗)(2)涙の女(松浦恆雄)(3)『心中天網島』──太夫・三味線の芸(竹本津駒太夫・鶴澤清介)(4)『心中天網島』──太夫・三味線・人形の芸(竹本津駒太夫・鶴澤清介・桐竹勘十郎)
(1)語りとドラマ―人形浄瑠璃と映画が出会う場所―(海老根剛)(2)近代大阪の芸能興行統制と都市社会(佐賀朝)(3)桐竹勘十郎師に聞く──実演をまじえて(桐竹勘十郎)(4)文楽の至芸──太夫・三味線・人形、三業一体の舞台(竹本津駒太夫・鶴澤清介・桐竹勘十郎)
ポスター (PDF, 2.6MB)