セミナー

研究室行事

宇宙物理研究室コロキウム

本研究室メンバーや他大学から招待した研究者による研究発表を行います。原則として前期は毎週金曜日 16:00〜、後期は毎週木曜日 16:00〜になります(2026年度)。

ランチセミナー

本研究室メンバーが興味を持った最近の論文を紹介しあい、情報共有をおこないます。月1回のペースでおこないます。原則として各月の最終のコロキウムと同じ日の 13:15〜です。

若手ゼミ

新M1が夏休み中に開催される「天文天体物理若手の会夏の学校」で発表することを目標として行うゼミです。興味を持った論文を先輩の助けを借りながら読み進めていきます。

次回コロキウム

日時・場所 講演者 題目・概要

7月24日(金)
16:45〜
E108

【夏の学校直前発表会】

蘭 千彩人
(大阪公立

裸の特異点を持つ時空の因果構造とその観測可能性について

近年、EHT(Event Horizon Telescope)によりSgr A*やM87*といった天体のシャドウが観測された。ここでシャドウとは天体周囲の光子球によって決定される暗い領域で、必ずしもevent horizonの存在を保証するものではない。したがって、観測した天体が光子球を形成するが、event horizonを持たない超コンパクトな天体である可能性がある。近年の研究では、重力崩壊の終状態としてevent horizonを形成しない「裸の特異点」をもつ時空の存在が提案されており、理論的側面からこのような対象を解析し、horizonを形成する天体と区別することは重要である。強重力下では粒子の重心系エネルギーが地上で実現するものと比較してはるかに大きな値を取り得ることが知られている。裸の特異点近傍ではそのような衝突が期待され、もしこの宇宙に裸の特異点があるならば、現在のEHTによる観測を再現しつつ、次世代観測によりシャドウ画像に高エネルギー衝突の痕跡が現れる可能性がある。
本講演では、裸の特異点を持つ時空である、Joshi–Malafarina–Narayan (JMN-1) 時空および Janis–Newman–Winicour (JNW) 時空の解析と観測との対応を議論した論文[1]について、特にJMN-1時空にフォーカスしてレビューを行う。
まず共形図を用いて特異点が裸であること、また特異点の特徴を明らかにする。次にnull測地線及びtimelike測地線を解析し、光子球の形成と高エネルギー衝突に必要な粒子の転回点が存在するかどうか議論する。以上の結果を踏まえ,JMN-1時空が観測的特徴の違いを示し得るか考察する。

[1] Bina Patel, Jahnvi Mistry, Ayush Bidlan, and Parth Bambhaniya. 2026. arXiv:2603.21187[gr-qc].

次回以降の予定

前期のコロキウムはこれで終了です。

2026年度ランチセミナー

日時 紹介論文タイトル 論文番号 紹介者
4/24 Simulating cosmic string loop captured by a rotating black hole arXiv:2303.02726 吉野
Astrophysically Realistic Secondary Spins Trigger Chaos in Schwarzschild Spacetime and Discernible Gravitational Wave Signatures arXiv:2604.20533 中尾
Geodesic Completeness in General Cosmological Scenarios arXiv:2604.20809 中尾
Complex scaling approach to quasinormal modes of Schwarzschild and Reissner--Nordström black holes arXiv:2604.20442 宮地
5/29 Quasi-stars: accreting black holes inside massive enevalopes MNRAS387 (2008) 1649 吉野
On mass inflation and thin shells in quasi-topological gravity arXiv:2605.27980 吉野
 順序集合で遊ぶ Kan  拡張入門 ファイル 森澤
6/26 Self-gravitating thin shells are dynamically unstable on all angular scales arXiv:2604.05980 松尾
Shadow of Rotating Black Hole Immersed in Dark Matter Halo arXiv:2606.08616 遠藤
7/24 Memory effect for generalized modes in pp-waves spacetime arXiv:2603.27042 吉野
Asteroid-mass Primordial Black Holes as Dark Matter from Supersymmetry arXiv:2604.26005 中尾
On the Universality of the Split Monopole Black Hole Magnetosphere ApJL 988 (2025) L33 中尾

2026年度若手ゼミで読む論文・テキスト

  • "High energy collision without fine tuning:  Acceleration and multiple collisions of shells in a bound system," PRD102 (2020) 064032(東谷)
  • "Acceleration of colliding shells around a black hole: Validity of the test particle approximation in the Banados-Silk-West process," PRD83 (2011) 044013  (直木)
  • "Gravitational wave detection via photon-graviton scattering and quantum interference," arXiv:2601.20553 (古謝) 
  • "Generalized perturbed Kepler problem: Gravitational wave imprints from eccentric compact binaries," PRD113 (2026) 084018 (野口)
  • "Causal Structure of Spacetime Singularities and Their Observable Signatures," arXiv:2603.21187 (蘭)

過去のコロキウム・セミナー(今年度含む)

2026年度コロキウム・セミナー

2025年度コロキウム・セミナー

2024年度コロキウム・セミナー

2023年度コロキウム・セミナー

2022年度コロキウム・セミナー