動物社会学研究会のご案内

2026年1月7日

  • 研究会(2025年度)

第8回 大阪公立大学 動物社会学研究会のお知らせ

第8回 大阪公立大学 動物社会学研究会は以下の内容で開催いたします。

外部の方もオンラインから参加可能です。皆様のご参加をお待ちしております。

開催概要

日時: 2026年1月10日(土) 13:00-16:00
(発表および質疑応答の進行に応じて前後する場合がございます)

場所: 大阪公立大学 理学部E棟108会議室
(外部の方はオンラインにて参加いただけます。お手数ですが、詳細はこちらの共通連絡先へお尋ねください)

発表内容

大阪の都市緑地に生息する鳥類と緑被の関係性の解明~検出率の不完全性を補正したベイズ階層モデルによる評価~ 寺嶋 建(D1)

現在世界的に進行している都市化は生物相に様々な影響を与えているが、都市化の詳細な生物への影響は未解明な点が多い。特に成熟した都市環境において生物が長期的にどのような反応するかは充分に解明されておらず、またその反応が長期的にはどのように変異するのかもよくわかっていない。本研究では2022年に大阪市・堺市において、都市生態系の基盤とされる都市緑地120か所においてシジュウカラの在不在を調べ、ベイズ統計を用いたサイト占有モデルによって不完全な検出を考慮しつつ、20年を隔てた鳥類の環境に対する応答の時間変異を橋本ら(2003)2000年の鳥類調査記録と比較することで従来よりも高い精度で明らかにした。

解析の結果、シジュウカラの占有確率は20002022年でともに緑被量(NDVI*面積)の増加に伴って増加する傾向が確認された。特筆すべき点は夏季における応答の変化である。占有確率が50%に達する閾値は、2000年の約1haから2022年には約0.5haへと半減した。これはシジュウカラがより小規模な緑地でも生息を維持できるようになり、都市へのさらなる進出あるいは小規模緑地の利用を示唆している。また季節においても顕著な変化が見られた。2000年時点では夏季より冬季で占有率が低かったが、2022年では冬季の占有率(50%)が夏季(40%)を上回り、20年間でサイト占有率は約4.7倍に激増した。この結果は、かつてはシジュウカラにとって夏季における一時的な利用に留まった都市緑地が、現在では通年利用可能な生息地あるいは越冬地へと機能が変化した可能性を示唆するものである。

過去の研究会の発表者と発表要旨

過去の研究会の発表者と発表要旨はこちらからご覧下さい。

連絡先

森(研究会渉外担当) sq25261i★st.omu.ac.jp


★を@マークに変えて送信してください。