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2024年3月4日

  • 研究

超遠心分離を省略し、3時間半の検出時間を5分に短縮! 光の力でがん細胞由来ナノ粒子の効率的な検出に成功

大阪公立大学研究推進機構協創研究センターLAC-SYS研究所の飯田 琢也所長、床波 志保副所長、中瀬 生彦所長補佐ら研究チームの藤原 佳奈氏(2023年3月大阪府立大学大学院理学系研究科博士前期課程修了)と高木 裕美子研究員らは、がん細胞由来のナノ粒子である細胞外小胞<と抗体修飾ビーズの反応をレーザー光照射下で生じる光の力で加速。得られた集積体の立体構造を共焦点光学システムを利用して解析しました。その結果、わずか500 nLのサンプル中に含まれる約1,000個~1万個のナノサイズ細胞外小胞(従来法の4,000分の1に相当)を5分以内に計測できることを実証しました(従来法は数時間必要)。今回の研究では大腸がん細胞と肺がん細胞から分泌されたナノサイズ細胞外小胞を計測し、数時間の複雑な工程を要する超遠心分離工程を省略できる可能性も示しました。この成果は、がんを含むさまざまな疾病のマーカーとして期待されている細胞外小胞のハイスループット計測につながるものであり、超早期診断における全く新しい基盤技術を提供するものです。

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https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-06898.html