取り組み事例
2026年2月23日
- 環境マネジメント推進室
大阪・関西万博参加 高専の取り組み −電池がなくても光るうちわづくり−
共に学び、共に成長する −電池がなくても光るうちわづくり−
2025年8月30日に、⼤阪・関⻄万博の⼤阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージにて本学が主催する『いざ万博ステージへ!OMU EXPO2025〜学⽣による真夏の祭典〜』に参加した「ROSE」を取材しました。ROSEは、高専の女子学生有志団体として活動しています。今回は万博イベント企画の一つである「光るうちわ工作教室」の取り組みについて、お話を伺いました。
ROSEってどんな団体?
ROSEは、地域の小中学生を対象に出前授業を行ない、ものづくりの魅力や理系分野の楽しさを伝えています。地域社会への貢献を目指すとともに、活動を通じてメンバー自身の成長にもつなげています。また、互いに知識や技術を高め合うことを目的に、スキルアップセミナーを実施しています。さらに、女性経営者や技術者、研究者を招いて多様なキャリアの在り方を学び、理系分野での将来像を考える活動も行なっています。
光るうちわ工作教室の概要
本教室では、振ると光るうちわ作りを行ないました。参加した子どもたちは部品を組み立てながら、自分の手で作品を完成させます。制作の際にはROSEの学生がそばで支援し、声をかけながら楽しく工作を進めてもらいます。この体験は、子どもたちがものづくりの楽しさや達成感を味わい、科学や技術に興味を持つきっかけづくりを目的としています。
光るうちわの仕組み
![]() |
|
光るうちわは、うちわを振ったときに圧電素子とクリップが当たり、その衝撃によって電気が発生する仕組みになっています。発生した電気は搭載されているLEDに流れ込み、LEDが点灯します。圧電素子とは、力や振動などの機械的な刺激を受けると電気エネルギーに変換する性質をもつ材料です。この仕組みによって電池を使用せずに光らせることができるため、環境にやさしいエコな工作となっています。 |
光るうちわ完成までの道のり
|
はじめに市販の光るうちわを分解して構造を観察し、仕組みの理解から取り組みが始まったそうです。続いて、うちわを振ることで光を生み出す仕組みを実現するため、複数の圧電素子を比較・測定し、最も効率よく発電できる条件を検討したとのことでした。また、圧電素子が当たる音を抑えるため、消しゴムやペットボトルキャップなどの材料も試したそうです。 環境への配慮からプラスチック製の骨組みは使わず、厚紙と竹ひごでうちわの型づくりを進めておられました。試作の中で、骨の太さや本数によって紙のしなり方が変わり、LED の光りやすさに影響することが分かったそうです。最終的に、細い竹ひご2本と太い竹ひご1本を組み合わせることで、強度としなりのバランスを両立できたとのことです。 |
![]() |
![]() |
イベント当日の様子
![]() |
当日は、ROSEの学生のサポートを受けながら、子供たちがうちわ作りに取り組んでいました。事前の練習を重ねたことでLEDの点灯不良もなく、スムーズに進行したとのことです。制作後にはシールを使って自由に飾り付けを行ない、それぞれ個性豊かな作品が仕上がっていました。暑さを考慮して設定された限られた時間の中でも、子どもたちは集中して制作に取り組んでいたのが印象的でした。多くの方々が参加しており、終始笑顔のあふれる、和やかな雰囲気となっていました。 |
イベントを終えて
|
今回の工作教室は、これまでで最も大きな活動となり、準備の段階から多くの工夫と学びがあったそうです。配線やはんだづけなどの技術的なスキルに加え、さまざまな場面を想定して対策を考えることで、リスク管理や全体を見通して行動する力も養われたとのことでした。 長い準備を経て迎えた当日は、子どもたちの笑顔に励まされながら、ROSEの皆さんも楽しんで活動しておられました。今回の経験を通して得た学びを今後の活動にも活かし、ものづくりの魅力をさらに多くの人に伝えていけるような活動を続けていきたいと考えておられます。 |
![]() |
学生コメント
楽しく取り組める工作の中に、環境への配慮が自然に盛り込まれている点に大変感心しました。限られた時間の中で安全かつ確実に進められるよう、何度も試行錯誤を重ねて準備を進めてきた努力が当日の円滑な運営につながっていたように感じます。こうした経験を通して子どもたちがものづくりの魅力に触れ、楽しさを感じてくれること、そして同様の活動がより多くの場で広がっていくことを心から願っています。
その他本法人の環境パフォーマンス・環境活動は「公立大学法人大阪 環境報告書2025」をご覧ください。
該当するSDGs





