取り組み事例
2025年5月26日
- 環境マネジメント推進室
カーボンニュートラルの推進
光熱費「見える化」実施!
社会情勢の悪化による影響で、例年十数億円程度の光熱費が生じており、2023年度は20億円を超える見込みになったことを知り、私たち学生委員にも何かできることはないかと考え「ECOアイデアコンテスト」を2023年度に実施しました。
「ECOアイデアコンテスト」で誕生した光熱費「見える化」について
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光熱費「見える化」はECOアイデアコンテストにおいて応募総数73件の中から選ばれた光熱費削減のための取り組みです。この取り組みの実施により、どこで光熱費が高くなっているのかを明確にすることができ、学生たちが問題を自分事として捉え、各々の節約意識を高めることが可能となりました。 |
大学ホームページで掲載された光熱費「見える化」について
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2024年1月から、省エネルギーの取り組みの一環として、大阪公立大学のSDGsサイトで〈エネルギー使用状況の見える化〉が掲載されるようになりました。これにより、法人全体での電気・ガスの使用量が公開され、各年度の法人全体のエネルギー消費状況を一目で把握できるようになりました。 また、月別の各キャンパスの電気・ガスの使用量も掲載されており、どのエリア・棟でどの程度のエネルギーが使用されているのかが把握でき、エネルギー使用の傾向や変動を確認することができます。 |
光熱費の「見える化」のフィードバック
2024年4月、環境マネジメント推進室内で光熱費の「見える化」に関する取り組みを強化するため、学生委員を対象にアンケート調査を行ないました。この調査は、学生の視点から見た情報提供のあり方や、その効果を高めるためのアイデアを集める目的で実施しました。学生から寄せられた主な意見は以下のとおりです。
①現在のホームページでは、使用量や料金が他のデータと比べにくく、光熱費が多いか少ないかを判断するのが難しい。これを改善し、データが簡単に比較できるようにすべき。
②異なるキャンパスの光熱費データを同じグラフ上で表示できるようにし、各キャンパス間の比較ができるようにすることが望ましい。
③光熱費の高騰が続いているため、これまでにどれくらいのコストが増加しているのかを視覚的に示すことが必要である。
これらの意見から、学生はよりわかりやすく具体的なデータの比較や視覚的な表現を求めていることがわかります。ホームページを改善し光熱費に関する情報が誰にでも理解しやすくなるような対策が必要です。また、2023年に開催された「ECOアイデアコンテスト」では、学生たちから多数の環境対策の提案がありましたが、その他の提案も何らかの形で行動に移され、持続可能な形で続けられることも重要と考えます。
ふたば祭での宣伝
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2024年5月に開催されたふたば祭において、環境マネジメント推進室の学生委員が教室出展をしました。そこで、一日の大学における水の使用量を視覚的に展示 し、来場者に大学の環境負荷についての理解を深めてもらいました。また、環境問題への関心を高めるためのPR動画を作成し上映しました。この取り組みにより、多くの来場者に環境の重要性について考える機会を提供できたと思います。 |
環境マネジメント推進室の普及を考えるワークショップ
今後、環境マネジメント推進室での活動をどのように普及させていけばよいか、大学生と高専生でディスカッションしました。とくに光熱費「見える化」を促進するためにどのようなことが可能か、話し合いました。
〇大学・3回生:勉強会を充実させ、外部の小中学校で出前授業を行ない学内外の知名度を高める。サークルの部室棟の省エネを目的としたリノベーションに推進室が企画・参画し、 他団体と連携して施工することで記録と繋がりを残す。
〇高専・本科5年生:ポスターを作成し、視覚的に活動を伝える。また、公式アカウントで活動を積極的に発信し、SNSで学生同士の繋がりを活用して知名度を上げる。
〇高専・本科 3 年生:光熱費「見える化」をもとに学内で削減アクションを起こし、認知を広げる。広報手段として全学生へのメールで環境マネジメント推進室の取り組みを紹介する。
〇高専・専攻科1年生:研究室ごとに光熱費削減の成果を競わせ、上位の研究室には特典を用意する。
~まとめ~
環境マネジメント推進室の取り組みを強化するためには、データの見える化だけでなく、 具体的な行動や成果を明示することも重要です。これらを念頭においた活動も進めていきたいと思います。
その他本法人の環境パフォーマンス・環境活動は「公立大学法人大阪 環境報告書2024」をご覧ください。
該当するSDGs