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2026年8月7日

イヌiPS細胞から赤血球系細胞の作製に成功 ~輸血治療への応用に向けた第一歩~

獣医療の現場では、イヌの輸血用血液の不足が大きな課題となっています。一方、iPS細胞は無限に増殖する自己複製能と、身体を構成するほとんどすべての細胞に分化する能力(多分化能)をもつ細胞で、iPS細胞を活用した血液供給の新たな方法の開発が期待されています。

木村和人客員研究員(兼 カリフォルニア大学デービス校博士研究員)、鳩谷晋吾教授らの研究グループは、イヌiPS細胞を小さな細胞の塊として培養し、血球が生体内で生まれる過程を培養皿上で模倣することで、赤血球への分化を誘導しました。その結果、培養の途中で血液細胞のもとになる細胞が現れ、最終的に酸素運搬の担い手であるヘモグロビンを持つ赤く色づいた赤血球様細胞を得ることに成功しました。

ただし、今回作製された細胞は、成熟した輸血用赤血球そのものではありません。哺乳類の成熟した赤血球は核を持たないことが特徴ですが、本研究で作製した細胞のうち、脱核細胞は3%ほどにとどまります。この成果を基盤に、今後輸血治療に適した赤血球分化法の開発が期待されます。

本研究成果は、2026年7月20日に国際学術誌「Stem Cells Translational Medicine」に、オンライン掲載されました。 

また、大阪公立大学からプレスリリースされました。 >リンクはこちら