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2025年11月17日
2025年10月2日、ドイツ航空宇宙センター(以下、DLR)の代表団が大阪公立大学工学部航空宇宙工学科を訪問し、進行中の研究に関する情報交換を行うとともに、航空宇宙研究における共同研究や学術交流の可能性について意見を交わしました。DLR代表団は、Richard Becker (Program Directorate for Aeronautics Research)、 Daniel Suelberg (Head of National Experimental Test Center for Unmanned Aircraft Systems)、Dr. Christian Heideck (DLR Tokyo Office) と Dr. Adel Schröpfer (IFAR Executive Secretary and Program Specialist Aeronautics)の4名が来訪しました。
訪問はまず、森・小川研究室(航空宇宙推進工学)の見学から始まりました。ここでは、持続可能な航空燃料の燃焼、大気吸引式プラズマジェット推進、レーザーアブレーションによる宇宙デブリ除去に関する進行中の研究について説明が行われました。その後、下村教授による学科概要の紹介があり、続いて複数の研究室テーマについての説明が行われました(下村教授、佐々木教授、アンドレエバ森准教授)。
Richard Beckerさんからは、ドイツ最大の航空宇宙研究機関であるDLRの概要が紹介されました。DLRは、ドイツ国内20か所以上にわたり、30を超える研究所や施設を運営しています。また、Richard Beckerさんは、グリーン・アビエーションや革新的な推進技術に焦点を当て、航空および宇宙分野におけるDLRの最先端プロジェクトについて紹介しました。
両者は、推進、制御、流体力学、航空機運航といった分野における将来的な共同研究の可能性や、学生および若手研究者の交流の機会について意見交換を行いました。今後、オフラインでの情報共有やフォローアップの議論を通じて、これらの可能性をさらに具体的に検討していきます。
今回の訪問は、学生にとって、自身の研究を海外の研究者に直接説明する貴重な機会となりました。この経験を振り返り、博士課程の胡誉騰さんは次のようにコメントしています。「今回の研究紹介は時間が短かったが、自分の研究を発信するとても珍しいチャンスでした。紹介の質疑で専門家たちからとても有意義な質問をいただいて、非常にありがたい訪問でした。」修士課程の齊藤翔さんは、次のような感想を述べています。「とても刺激的でした。 英語の重要性を理解すると同時に、工学ひいては航空宇宙分野の知識と理解が共通言語として機能したことを受けて,コミュニケーションにおける”勉強すること”の大切さを実感しました。現在取り組んでいることについて、どのように説明すれば相手が理解しやすいか、論理構造を意識しながら研究(に限らず物事を)を進めることの意義を体感できた、大変貴重な機会となりました。」
今回の訪問は、国際的なパートナーシップを通じてイノベーションを促進するうえで重要な一歩となりました。今後も世界とつながりながら研究と教育を進めていくうえで、意義のある機会となりました。
Explanation of the Small Jet Engine Test Facility by Assistant Prof. Ogawa
Space debris removal by laser ablation (Shoh Saitoh, Master’s student)
Atmospheric suction plasma jet propulsion (Yotou Ko, Ph.D. candidate)
Prof. Shimomura giving an overview of the department
Prof. Sasaki introducing research at his lab
Richard Becker presenting DLR’s research in aviation
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