受講生インタビュー
本学のアントレプレナーシップ教育力育成プログラムの受講生との座談会・インタビューを実施しました。
受講した感想や学びなど、受講生のリアルなメッセージをご覧ください。
野上智之さん / 鳥越克裕さん2022年度受講生
塚本英一さん
2022年度受講生
福田 美誉さん
2021年度受講生
小瀧 安史さん
2021年度受講生
教壇に立つ不安が自信に変わるまで。学びが支えた私の授業改革
犬飼美智代さん 2024年度受講生
■受講のきっかけ
私は大学卒業後、航空会社の客室乗務員として勤務していましたが、5年前に客室
乗務員の部署から
産学連携室へ異動となり、会社が依頼を受けた大学で授業を担当することになりました。これまでの経験を活かして、「ホスピタリティ」の講座を担当していますが、配属当初は教壇に立つことに戸惑い、自信を持てませんでした。そんな中、未熟な私の話に学生が真剣に耳を傾けてくれる姿に感動し、より学生の学びに繋がる授業を作りたいと思うようになりました。
その頃、同じ部署の先輩から「本プログラムを受講して大学教育への理解が深まり、とても役に立った」と聞き、ぜひ自分も受講したいと考えました。
■授業についての感想
本プログラムは大学教育の基礎知識から実践力まで幅広く学べる内容でした。
特に印象に残っているのは、「実務経験をただ話すだけでは学生は興味を持たない。学生は苦労や失敗に直面した時にどう考え、どう乗り越えたのかを知りたいのです」という先生の言葉です。また、実務家の先生の授業を間近で見学させていただいたことで、授業の進め方や学生へのフィードバック、学生の反応を肌で感じ非常に刺激を受けました。
そして、受講生として学ぶことで、学生の気持ちを理解できたことも大きな収穫でした。
■現在の状況
現在も同じ部署で大学の授業を担当しており、試行錯誤しながらもプログラムで学んだことを意識して実践しています。今後も、学生が自律的に考え行動できるよう、より興味を持って取り組める双方向のアクティブラーニングを積極的に取り入れたいと考えています。
■受講を検討されている方へのメッセージ
現在の大学教育の状況や今後の方向性、専門的な知識を得られたことは大きな成果でしたが、何よりも、様々な分野で豊富な経験を持つ先生方や受講生の皆さんとの出会いが、自分の視野を広げ学びを深める貴重な機会となりました。修了後もその繋がりが続いていることを心から感謝しています。
迷われている方がいらっしゃれば、ぜひ受講をおすすめします。
実務経験を“教育力”へ。学び直しが開いた新しいキャリアの扉
佐藤忠彦さん 2023年度受講生
■受講のきっかけ
本業では、新規事業支援の現場でアイデア創出やプロトタイプ制作に携わってきました。
こうした実務経験は、大学における社会人の学び直しにも活かせるのではないか──。
そんな思いから、本プログラムへの応募を決めました。
「現場で培った知見を、教育の場でどう伝えればいいのか」。その問いに向き合うための
学びを求めていました。
■授業を受けて感じたこと
受講前は「現場のノウハウをどう伝えるか」を中心に考えていましたが、実際の授業はその想像を大きく超えるものでした。
大学ガバナンス、カリキュラム設計、授業デザイン、評価方法まで、教育の全体像を体系的に学ぶことで、「目的設定」と「評価設計」こそが教育の軸であると理解できました。
特に印象に残っているのは、アントレプレナーシップ領域の実習です。ケーススタディや演習を通じて、受講生の本音を引き出すファシリテーション、教師としての姿勢、教える技術に関する暗黙知を体感できたことは、大きな学びとなりました。
■現在の活動
修了後は、大阪公立大学の「実務家による実践演習」や、地元・岐阜大学での講義に関わるようになり、レクチャーが自分のキャリアポートフォリオの一部になりつつあります。
プログラムで身につけた目的と評価から逆算する授業設計のフレームワークは、大学だけでなく、企業向け研修やワークショップの設計にも応用しています。
実務と教育が相互に影響し合い、キャリアの幅が広がっていることを実感しています。
■受講を検討している方へ
実務家教員へのニーズが高まる今、求められているのは「経験談を語れる人」ではなく、実務知を教育として機能させられる人材です。
本プログラムでは、そのための枠組みや技術を体系的に学ぶことができます。
自身のキャリアを教育へ接続したい方にとって、まさに最適な学びの場だと感じています。
「人が動き出す仕組み」を地域でつくるために―受講で得た視点と挑戦
西浦伸雄さん 2023年度受講生
■受講のきっかけ
地域には、住民・課題・ビジネスが近い距離にある一方で、学ぶ機会や支援リソースが限られている現状があります。都市部との情報・機会格差も大きく、地域で挑戦する人が育ちにくい―そんな課題意識から受講を決めました。
「地域起点のイノベーション創出」を軸に、人の内発的な動機づけや主体的な行動を引き出す“設計”を体系的に学び、地域や組織で実践できる形に整理したいと考えていました。
■授業を受けて感じたこと
講義では、さまざまな実例をもとに受講生同士で対話を重ね、誰に何をもたらし、どのように確かめるのかを丁寧に深掘りしました。
さらに、ビジネスモデル、資金調達、法務といった実現に欠かせない知識に加え、気づきや学びを引き出す“教え方”や“評価”の視点も習得。
理想論にとどまらず、経済社会の現実を踏まえて構想を組み立てる力が身についたことが大きな収穫でした。最終成果として、地域が自発・自律的に活性化するための施策提案(学びのプログラム案を含む)をグループで発表。先生方からのコメントを受け、内容をさらに磨き上げました。
■現在の活動
現在は、現場での対話やネットワークづくりを起点に、講義で得た理念を具体的な取り組みへと落とし込む作業を進めています。
地域の人が自ら動き出し、つながり、変化を生み出していく――そのための仕組みづくりに取り組んでいます。
■受講を検討している方へ
地域での挑戦に関心がある方、現場で使える“設計力”を身につけたい方にとって、この講座は大きな学びの場になるはずです。
実例に触れ、仲間と議論しながら、自分の思いを実践へとつなげるヒントが得られます。ぜひ一歩踏み出してみてください。
実務の経験を教育へ。情熱を「指導力」へと変えた学びの時間
増田雅英さん 2023年度受講生
■受講のきっかけ
以前から実務家教員というキャリアに関心があったものの、具体的な道筋が見えずに
いまし
た。そんな中、友人から本プログラムを紹介され、強く興味を持つようになりました。
前職や中小企業診断士としての活動を通じて「人を育てること」に大きな喜びを感じていたこともあり、「これだ」と直感的に思い、受講を決めました。
■授業についての感想
大学教育基礎力科目はもちろんですが、特に印象に残っているのが広瀬先生と鐘ヶ江先生の講義です。
正解のない問いに向き合い、頭をフル回転させながら行う対話。身近な製品を題材にした議論。どれも単なる知識の伝達ではなく、「考えさせる教育」の本質に触れる貴重な体験でした。
教育とは何か、学びとはどう生まれるのか――その核心に迫る時間だったと感じています。
■現在の状況
現在は、大阪国際工科専門職大学で「経営学総論」などの科目を担当し、多くの学生に学術的な知識だけでなく、実務家としての経験や視点も伝えています。
また、大阪公立大学大学院で自身の研究にも取り組んでおり、教育と研究の両面から学びを深めています。
■受講を検討されている方へ
漠然とした“教育への情熱”を、確かな「指導力」へと昇華させてくれたのが本プログラムでした。
実務の最前線からアカデミアへ挑戦したい方にとって、大きな一歩を踏み出すきっかけになるはずです。
多忙な日々の中で見つけた、“教育で社会に貢献する”という新しい道
山本哲也さん 2023年度受講生
■受講のきっかけ
受講当時は、中小企業診断士として独立を目指していました。ただ、単に仕事を増やす
だけではなく、教育を通じて社会に貢献したいという思いが強くなり、本プログラムへの参加を決めました。
ちょうどその頃、独立準備に加えて担当していたM&A案件が佳境に入り、
日々の業務は多忙を極めていました。課題提出が後回しになってしまうこともありましたが、それでも「学びたい」という気持ちが勝っていました。
■授業を通じて得たもの
忙しさの中で通った講義でしたが、現役学生と同じ場で学べたことは大きな財産です。彼らの思考の柔軟さ、エネルギー、学習のスピード感に触れることで、自分の視野が広がり、刺激を受ける毎日でした。
「学生の価値観をリアルに感じられる」という経験は、実務家としても教育者としても得難いものでした。
■現在の活動
現在は、中小企業診断士・ICF認定コーチとして企業支援を行いながら、私立大学で非常勤講師としても活動しています。
実務と教育の両軸でキャリアを築けているのは、このプログラムで得た学びがあったからこそだと感じています。
■本講座のおすすめポイント
受講して特に良かったと感じている点は、次の3つです。
・多様な受講生とのつながり
今でも交流が続いています。(といっても飲み会が中心ですが…)
・学生のリアルな価値観に触れられること
教育現場の“今”を肌で感じられます。
・新規事業メソッドを最新事例で学べること
実務にも直結する知識が得られます。
正直、受講中は大変な時期もありましたが、修了すると不思議と寂しさを感じるほど、濃密で充実した時間でした。
■受講を検討している方へ
何か新しい挑戦をしたいと考えている方に、心からおすすめしたい講座です。
実務家としての経験を教育に活かしたい方にとって、確かな一歩になるはずです。