総合教養科目 科目概要・科目構成
科目概要
総合教養科目は、大学における学修・研究全般の基礎となる論理的思考力や表現力、広い視野に立った総合的な判断力の育成、現代社会に生きる人間に求められる実践的な倫理的態度、異なる地域・時代の他者や文化に対する尊重と共感の姿勢に裏打ちされた教養の修得を目的とするもので、全学的協力体制のもとに展開されます。
総合教養科目には、学び・考え・実践に結びつける価値のあるさまざまな主題に分かれた科目が用意されています。個々の問題関心に沿ってそれらを履修することによって、履修者はそれぞれの専門領域を深めていく際に求められる基礎的知識や技法を修得できるだけではなく、生涯を通じて柔軟に学び続けることの意義を理解し、絶え間なく変化する時代において世界市民として活躍するために欠かせない確かな教養と寛容の精神とを培うことができます。
科目構成
総合教養科目には、思考力、表現力、判断力の基盤の上に、幅広い知識を総合的に活用できる能力を身に付けるための授業科目が用意されています。各科目はそれぞれの役割や特性に従って、「Ⅰ 基礎科目」、「Ⅱ 主題科目」、「Ⅲ キャリアデザイン科目」、「Ⅳ 数理・データサイエンス科目」の4 つに分類されています。
- ア)「Ⅰ 基礎科目」群では「A 人文科学」・「B 社会科学」・「C 自然科学」・「D大阪学」の区分を設け、諸学の基礎となる学問分野の代表的な科目を配置します。
- イ)「Ⅱ 主題科目」群では、「A SDGs」・「B 人間・都市・社会」・「C 歴史と文化」・「D 自然と情報」という4 つの区分の下に、個別的テーマを掘り下げて論じる科目を開講します。
基礎科目と主題科目では、それぞれの専門分野の教員が担当する多様な授業を通じて、幅広い学問分野を俯瞰しながら教養を身につけ深めていくことができます。 - ウ)「Ⅲ キャリアデザイン科目」群には、キャリアデザイン能力の涵養、人権、共生、他者理解、インターンシップ等について学ぶ科目が配置され、初年次のみならず、後年次での履修にも適した内容となっています。この科目群では、キャリアデザインに求められる思考法、学び方、社会とのかかわり、ビジネス計画に関わる科目を配置し、学生が社会的および職業的自立を図るために必要な能力を培うことを目的として開講されます。
- エ)「Ⅳ 数理・データサイエンス科目」群では、これからの時代の基盤となるデータサイエンスの基礎を身に付けるため、AI を使用する上で基本となる数学的モデリングを具体的な例で学ぶ科目、データサイエンスに求められる統計学の基本的な知識や分析方法を、応用事例を通じて学ぶ科目、データサイエンスを課題解決に向けたデータに基づく知識発展のサイクルと捉え、そのサイクルを構成するデータの記述、可視化、取得、管理、加工、解析などの要素技術と、サイクル中でのそれらの役割について学ぶ科目が開講されます。