研究室紹介

Message

未来を担う子どもたちが真に“健康に”毎日を過ごすために必要なことは何でしょうか? 心と体の健康につながる豊かな食生活を自らつくっていけるようになること―はそのひとつです。 日々の小さな食行動の積み重ねにより形成される食生活。 この食行動の小さな違いが,後に大きな違いとなります。 よりよい食行動の積み重ねによりつくられる健康的な食生活習慣は子どもたちにとって,後に大きな財産となるでしょう。 ダイエット行動は近年の思春期の大きな健康課題です。 この時期のダイエット行動は後の摂食障害や肥満といった健康上の問題へとつながる可能性があることから,予防が重要となります。 予防には,自分自身を大切と思える自尊感情(セルフエスティーム)や自身の体型に対してポジティブなイメージ(健全なボディイメージ)を育て, かつ周囲からの様々な情報をはねのける力(メディアリテラシー・ストレス対処スキルなど)が必要です。 このような力を育てたうえで, 食に関する知識やスキルを重ねていくことで好ましい食生活の実現へとつながります。 思春期や青年期の食に関する問題行動を探り,セルフエスティームやボディイメージなど 多様な視点から包括的にアプローチを用いた好ましい食生活を実現できる力を育てる方法を研究しています。 専門領域に教育学,行動科学,心理学の手法も交えながら,このライフステージにふさわしいイキイキしながら楽しく学べる栄養教育の方法を探っていきましょう。

早見 直美 

(Hayami Naomi)

       DSCF5560

略歴