Research

主な研究内容について

油脂のおいしさと肥満に関する研究

霜降り肉やドーナツなど油脂を多く含む食品は我々をやみつきにさせるような魅力的なおいしさ(嗜好性)を持ちます。油脂は食品のおいしさを高めますが、一方で過食を招き生活習慣病のリスクファクターである肥満が引き起こされることが大きな問題となっています。

近年、我々の研究により、油脂を多く含む食品を食べることが、必ずしも肥満を招くわけではないことがわかってきました。身体的、精神的異常が油脂による肥満の原因となることも明らかとなってきました。

現在は、油脂のおいしさがどのようにして過食を引き起こすのか、逆にどうすれば油脂を食べても太らないようにできるかを研究をしています。

プレスリリース

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転写因子CREBによるエネルギー恒常性維持機構の解明

CREBは細胞内cAMP,Ca2+依存的に遺伝子発現を制御する転写因子です。ホルモンや成長因子などに応答して細胞内でcAMPやCa2+が増加するとCREBは活性化され、標的遺伝子の発現を上昇させます。CREBは遺伝子発現を調節することにより、細胞の生理機能を変化させることにより、生体恒常性を維持しているのです。

このためCREB活性の低下は急激な環境変化に適応するための遺伝子発現の低下を招き、様々な疾病の引き金となってしまいます。

CREBを活性化する食品因子の探索、CREB欠損により引き起こされる肥満、糖尿病、脂肪肝に着目して研究を行っています。

論文1

論文2

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パンのおいしさと代謝と食欲の研究

肥満は糖尿病や脂質異常症、心血管疾患など多くの生活習慣病のリスク因子であり、その予防は世界的な課題となっています。これまでの肥満研究では、脂質の過剰摂取が主要な原因と考えられ、高脂肪食を用いた動物実験系が広く用いられてきました。一方で、パンや米、麺類などの高炭水化物食品は、主食として日常的に摂取されているにもかかわらず、これらが肥満や代謝に及ぼす影響を検証する研究は限られていました。また、「パンは太りやすい」「炭水化物は控えるべき」などの一般的な認識がある一方で、それが食品そのものの性質によるものなのか、嗜好性や食行動の変化によるものなのかは明確ではありません。

そこでパンは本当に肥満の原因となりうるのか、食べすぎると我々の身体の中でどのような代謝変化が起きるのかを研究しています。

プレスリリース

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