大学院受験希望の方へ

高齢社会が進展する現代において、老年看護はますます重要性を増しています。

本学では、これまでに多くの老人看護専門看護師(CNS)を輩出してきた実績があり、臨床現場と連携した高い専門性をもつ教育環境が整っています。専門看護師の認定審査に向けては、本分野の修了生であるCNSの先輩が、丁寧にサポートを行っています。

また、高齢者ケアの本質に迫る学術的探究を通して、高齢者の生活や価値観に根ざした看護を探究しています。大学院では多様な背景を持つ学生や教員とのディスカッションを通して、自身の研究テーマを多角的に掘り下げることができます。老年看護の視点から現代社会の課題に向き合いたい方、臨床現場の疑問を研究という形で言語化したい方、そして将来的に教育・研究職を目指す方にとって、確かな研究基盤と知的刺激に満ちた環境があります。

さらに、定期的に行われる事例検討会や老年看護学ゼミでは、現場の実践と理論を往復しながら、実践力を育む学びを大切にしています。「高齢者にとってのよりよいケアとは何か」を問い続けたい方、高齢者の尊厳を支える看護を深めたい方にとって大きな成長の場となるはずです。

博士前期課程

博士前期課程には研究者を養成する「修士論文コース」と、老人看護専門看護師(CNS)を養成する「実践看護研究コース」があります。老年期特有の健康課題やサポートシステムを理解し、看護理論を基盤とした効果的な看護実践方法を探求します。また、高齢者とその家族への看護、高齢者ケアを担う専門職との連携・調整などに関する実証的な研究を行います。

博士後期課程

博士後期課程では、在宅・施設で生活する療養者や高齢者とその家族の健康の維持増進や疾病予防、あるいは療養生活を支援する看護技術の開発につながる理論や方法論を探究します。また、それぞれの課題解決を可能にする理論や方法論の構築に向けた実証的な研究を行います。