博士後期課程
概要
博士後期課程では、医療機関、施設、在宅などの老年看護実践の場において実証的な調査・観察を通じて老年看護学の体系化をめざした理論構築、質の高い実践のための技術開発、研究手法などを修得し、老年看護学における理論構築に寄与する研究者、教育者の養成を目指します。
専門科目
生活支援看護科学特講
1年生 集中科目 2単位
生活支援看護科学における主要な理論や概念を体系的に理解し、ケアの対象となる人々の身体的、心理・社会的な特徴と健康課題、ケアにおける倫理的課題、ヘルスケアシステムの現状と課題について多角的、総合的に探究し、国内外の研究、文献の検討を通して看護実践や支援技術の開発、および理論化に必要な研究方法を理解します。具体的にはケアの対象となる人々の身体的、心理・社会的な特徴と健康課題に関する文献検討、ケアにおける倫理的課題に関する文献検討、ヘルスケアシステムの現状と課題に関する文献検討、看護実践、支援技術の開発および理論化に関する文献検討を通して論理的思考力を育成し、各自の研究疑問の明確化・焦点化、および研究方法についての理解を深めます。
生活支援看護科学演習
1年生 集中科目 2単位
生活支援看護科学特講での学習内容を踏まえて、生活支援看護科学における研究課題を探究し、研究遂行に向けた準備を行います。自己の研究課題に関する理論的基盤を構築し、研究目的に沿った研究方法を決定します。必要に応じて病院、施設、在宅、地域など実践の場におけるフィールドワークや予備調査を行い、実現可能性の高い研究計画を検討します。
研究課題に応じた理論を選択し、リサーチクエスチョンに沿った研究方法の検討、文献検討および理論的枠組みの検討などを通して、学術的重要性が高く新規性のある研究課題へと焦点化し、独創的かつ実現可能性の高い研究計画に向けた準備を行います。
特別研究1
1年生 集中科目 2単位
各学生の研究課題に基づき決定された指導教員及び副指導教員の指導を受けて、主体的に研究計画を検討します。具体的には、各自の研究疑問に関連する文献の批判的検討を通して、研究課題を明確化するとともに研究デザインや方法を検討します。博士論文作成を目指して、研究計画書を作成します。
特別研究2
2年生 集中科目 2単位
老年看護学分野において各自の関心ある研究テーマに基づき、研究方法の検討を経て、研究計画を立案し、データを収集、結果を分析するなどのプロセスを通して、論文作成に必要な能力を修得します。さらに、作成した論文を論文審査委員会で発表します。
特別研究3
3年生 集中科目 4単位
特別研究2を受けて、論文作成や投稿により論理的思考力やコミュニケーション能力等を養います。具体的には、得られたデータの分析結果を検討し、目的、方法、結果、考察、結論を明確にし、論旨に一貫性のある博士論文を作成する。投稿や論文審査委員会をとおして、学術的なコミュニケーションやプレゼンテーションの方法を修得します。