目的と概要
本学では2009年以来JST-CREST、JST-ALCA-Spring、NEDO-SOLiD-EV、RISING2、RISING3、文科省新学術領域研究「蓄電固体界面」、科研費「基盤研究S,A,B」など、全固体電池に関連する基礎的研究プロジェクトを企画、参加することを通じて、研究設備を拡充させるとともに研究技術と研究実績を蓄積してきた。
本申請共同利用・共同研究拠点では、令和2年度に本学に設置した全固体電池研究所を核に、研究基盤共用センターと協力して、全固体電池研究に特化した国内外の大学等学術研究機関との共同研究活動の拠点形成を目的とする。
さらに、当分野の学術研究の一層の高度化を図るとともに異分野融合による新たな研究領域の創出を目指す。
本共同研究拠点では、大気中での取り扱いが困難な全固体電池材料について基礎的、学術的共同研究を推進する。全固体電池研究に携わる研究者間の交流を密に行い、若手研究者の人材育成を行うとともに、全固体電池の実用化に向けた様々な課題を基礎的、学術的な観点から解決し、新たな材料開発、材料評価解析および材料プロセス開発の観点から、全固体電池研究の発展に寄与することを目的とする。
本共同研究拠点では以下のような活動を通して、全固体電池に関する基礎的、学術的研究の推進および若手研究者への研究教育や育成を行っていく。
- 全固体電池に関する材料研究に必要不可欠な大気非曝露雰囲気に対応した研究設備の整備
- 全固体電池に関する材料研究に必要不可欠な大気非曝露雰囲気に対応した研究設備を用いた共同利用、共同研究の遂行
- 若手研究者に対する実験指導や受託解析
- 異分野・官民・大学間交流の推進と若手育成を促進するセミナーやワークショップの開催