活動情報
2025年5月24日
- 実験
基礎実験②
■日時 2025年5月24日(土)13時30分~16時30分
■会場 大阪公立大学 杉本キャンパス 基礎教育実験棟2階 201号室
■内容 基礎実験②
■概要 今回は幅1mm程度の直線を等間隔で多数並べたグレーティングパターンを用いてモアレ縞の実験を行った。透明シートに印刷した基本グレーティングと間隔を少し変えた参照グレーティングを用紙に印刷したものを用意した。この2枚を重ねると両グレーティングは間隔が少し異なるため両グレーティングの線の位置がわずかずつずれていく。このため基本グレーティングの線間部分に参照グレーティングの線が乗った部分もあり、この部分では線間が見えず黒の太い線に見える。この太線の部分が周期的に出来て線模様となったものをモアレ縞と呼ぶ。
このモアレ縞の実験を行うため、各班(1班5名✕6班)に基本グレーティングを印刷した透明シートと線間隔が基本グレーティングの1.0倍、1.05倍、1.1倍、1.2倍のグレーティングを用紙に印刷した4枚の参照グレーティングを2組ずつ配布した。
前半では両グレーティングの重ね方によりモアレ縞の間隔、角度がどのように変わるかを測定した。結果をグラフにして重ね方とできたモアレ縞の規則性を調べた。得られた結果はグラフを用いて発表してもらった。前半の実験より、わずかな線間隔の違いや重ねる角度の違いによりモアレ縞は大きく異なることが分かった。このため部分的に線間隔や角度がわずかに違うグレーティングを差し込むと、その部分のみモアレ縞が大きく異なるため差し込んだ部分が明瞭にわかる。
後半ではモアレ縞のユニークな特徴を活かし、各班に自由な発想で新たな表現物を作製してもらった。最後に各班が作製した作品について発表を行った。2枚の標準グレーティングを角度を変えて配置して出来るドッド状のモアレ縞や、基本グレーティングの回転により見える模様が変化するなど、各班がユニークな作品の発表を行った。