おしらせ

2023年5月25日

第10回 シネマde人権のおしらせ

SAYAMA×SAYAMA 狭山事件から60年 部落差別と冤罪を考える

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第一部 映画上映『SAYAMA 見えない手錠をはずすまで』 金聖雄監督(2014105

第二部 講演「狭山事件 60年目の真実-万年筆はニセモノだった」
    片岡 明幸さん(部落解放同盟中央本部副委員長 同狭山闘争本部長)

日時: 2023年 7月1日(土) 13時20分〜16時50分(午後1時開場)
場所: 大阪公立大学 文化交流センター ホール(大阪駅前 第2ビル 6

 1963年5月1日、埼玉県狭山市で女子高校生が行方不明となり、自宅に身代金を要求する脅迫状が届いた。その受け渡し場所に現れた犯人を警察は取り逃がし、女子高生は遺体で発見された。警察は現場に近い被差別部落出身の青年、石川一雄さん(当時24歳)を証拠のないままに逮捕、「自白」により犯人だと断定した。
 これにより、石川さんは第一審で死刑判決を受ける(1964)。取調べの際に「10年で出してやる」と言われ、虚偽の自白をしたことなどを訴え、同年の控訴審開始以来、石川さんは一貫して無実を訴え続けている。にもかかわらず、東京高裁判決(1977)では無期懲役判決。弁護団は1977年と86年に再審を請求したがいずれも棄却、1994年に石川さんが仮出所した後、2006年に、第三次再審請求を行っている。
 第三次再審請求では、有力な新証拠と専門家による科学的鑑定結果を提出しているが、その一つが「万年筆のインク」に係るものである。被害者が使っていた万年筆と、石川さんの自宅で「発見」された万年筆のインク成分が「異なる」という鑑定結果は、警察の取り調べによる「自白」の信用性に最大の疑問を提起する。
 狭山事件から60年の節目を迎え、改めて部落差別と刑事司法、冤罪の問題について考えます。

参加無料・事前申込・先着順

参加希望者は前日正午までにお申し込みください。
定員に達し次第締切とさせていただきます。

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