身体×ことば―総合知を超えていくために―(2025年度)

- 受付中
- 公開講座
- その他
大阪公立大学は「総合知」を重視した教育を展開しており、文理の垣根を越えた学びを推進し、持続可能な社会の実現に向けて、多様な知識を融合し、新たな価値を創造することを目指しています。
これまでの新型コロナウイルス感染症により、その流行の期間では、様々な行動制限を受け、親しい人たちなどと直接会う機会を奪われることとなりました。
その反面、直接会うことをしなくてもコミュニケーションを取る新たな技術や方法は、確実に広がりました。
多様な知識を融合するためには、コミュニケーションは重要な役割を果たします。
コロナ前では、多くの場合、直接会って話すことで他者と理解し合ってきましたが、コロナ禍を経て得た知見を活かすためにも、改めてコミュニケーションをどうとるべきかが問われています。
今回の公開講座では、コミュニケーションにおいて重要な要素である「身体×ことば」に焦点をあて、それぞれの専門分野における身体とことばの役割を講師に語っていただくとともに「総合知」の土台ともいえる表現のあり方について考える機会にしたいと思います。
※ログインして申し込むと、申し込みした講座をマイページで確認できるようになります。
※ログインせずに申し込んだ場合は、その講座はマイページの講座一覧に表示されません。
※正しく申し込みができなくなる恐れがございますので、ブラウザの「戻る」ボタンは使用しないでください。
※感染症の流行や自然災害等の影響により、日程・開催方法・講座内容等が変更となる場合があります。
◆発熱や体調不良のある方は、参加をお控えください。
◆会場では基本的な感染症対策(手指消毒、換気の実施等)にご協力ください。
スケジュール
第1回 11月5日(水)14:00~15:30
武道における「身体×ことば」
講師:内田 樹 (思想家、フランス文学者)
武道修行の目的は『我執を去り自在を得る』ことにある。我執の最たるものは自己の身体を対象化し、これを操作しようとする叡智的・中枢的な身体観である。逆説的なのは、この執着を解除するための指示が言語で行われるということである。『身体を脳から解放せよ』という指示が脳から発されるのである。この背理を生きるところに武道の妙諦は存する。
第2回 11月12日(水)15:00~17:00
能における「身体×ことば」
講師:友枝 雄人 (喜多流能楽師)
能はことば(謡・詞章)と身体(舞・型)、音曲の総合によって成立する古典劇である。「総合知」などと今さららしくいうまでもなく、室町時代より600年間変わることなく、「総合知」的なるものが継承されてきたのである。本講座では、喜多流能楽師・友枝雄人師による、《隅田川》をコーディネーターの西田正宏の解説にて鑑賞していただく。《隅田川》は、世阿弥の子の元雅の作で、『伊勢物語』第九段をモチーフにしながら、内容は『伊勢物語』とは異なり、ひとり子を人買に連れ去られた母親が物狂いとなって、京から東へと尋ねていく話である。
第3回 11月19日(水)14:00~15:30
環境における「身体×ことば」
講師:花村 周寛 (大阪公立大学 大学院 現代システム科学研究科 准教授)
環境とは既にそこにあるものだけではなく、私たちの身体や頭の中の意味によって見いだされるものである。身体の状態や頭の中で想像する意味や価値が変われば、環境の中で見いだされるものも変わってくる。こうした私たち主体と環境との関係がそれぞれの世界を生み出しているが、それを風景とデザインという観点から考えてみたい。
第4回 11月28日(金)14:00~15:30
演劇における「身体×ことば」-維新派の舞台分析から-
講師:福島 祥行 (大阪公立大学 国際基幹教育機構 教授/同大学 大学院 文学研究科 フランス語圏言語文化学専修兼担)
かつて大阪を中心に公演していた維新派(1970-2017年)という劇団は、率いていた松本雄吉(1946-2016年)により「ヂャンヂャン☆オペラ」と名づけられた独特のステージパフォーマンスを繰り広げてきた。公式サイトで「喋らない台詞、歌わない音楽、踊らない踊り」と掲げられているこの独特なパフォーマンスを相互行為論の立場から分析し、その身体とことばのありようについて「すれちがい」というキーワードで読み解く。
- 開催場所
- 大阪公立大学 中百舌鳥キャンパス Uホール白鷺
- 対象
- どなたでも
- 定員
- 500名(申込者多数の場合は抽選)
- 受講料
- 4,000円(全4回分)
ただし学生(本学以外の学生を含む)は無料でご参加いただけます。
※現金のほかキャッシュレス決済もご利用いただけます。
【利用可能な決済方法】
・クレジットカード:Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover
・電子マネー:ICOCA、PASMO等の交通系IC(PiTaPaは利用不可)、QUICPay、iD
・QRコード:PayPay、d払い、楽天Pay、au PAY、メルペイ、WeChat Pay、Alipay - 申込期間
- ~2025年10月13日(月)【必着】
- 申込方法
「申込フォーム」から申し込みいただくか、「往復はがき」に
(1)氏名(フリガナ)
(2)年齢・学生の方は所属する学校名(例:大阪公立大学)
(3)郵便番号・住所
(4)電話番号
(5)この講座を知ったきっかけ
をご記入の上、次の宛先までお申し込みください。(注意)受講の可否は10月24日(金)までに通知します。届かない場合は必ずお問い合わせください。
お一人様につき、一回のお申し込みが必要です。- 上記申込フォーム
- 往復はがき
〒556-0012 大阪市浪速区敷津東2丁目1番41号 南海なんば第1ビル
大阪公立大学 産学官民共創推進室 「身体×ことば」係
(注意)返信用はがきは両面とも白紙でお送りください。
※お申し込み後にキャンセルする場合は電話、メールまたは下記の「公開講座申込キャンセル申請」フォームよりご連絡ください。
- お問い合わせ先
- 産学官民共創推進室 社会連携担当 Tel 06-7656-5112 Fax 06-7656-5203
Eメール gr-shak-ext01[at]omu.ac.jp [at]の部分を@に変更してください。