教員スタッフ

教授   菅原 真弓 詳細はこちら

日本美術史。特に幕末から明治期にかけての媒体(版画、主に浮世絵版画)に関する研究が主たるテーマ。大転換期であった明治維新とその後の社会制度の激変は、常に時代の流行を描き出してきた浮世絵の世界にも大きな変革をもたらしました。そして皮肉なことに、時代に取り残された浮世絵はついに終焉を迎えます。単に「美しい」と愛でられる絵画ではなく、時代背景(社会的、政治的な)と密接な関係を持つ美術に関心があります。現在行なっている浮世絵版画の受容史はそうした関心が基で生まれたもの。

准教授  天野 景太 詳細はこちら

「観光」を社会現象として捉え、現代観光の社会・文化的な特質を、主に社会学的な視点から読み解くことを課題としています。具体的には、相互に関連しあう以下の4つのテーマ、① アーバン・ツーリズムの総合的研究、②都市や地域における人々や文化の結節点(駅や盛り場空間など)の生成と展開に関する研究、③ニュー・ツーリズムの観光文化論、④観光行動におけるメディア・コミュニケーションの役割に関する研究、について、国際比較を念頭に置きつつ、日本をフィールドとしながら探求しています。

准教授  沼田 里衣 詳細はこちら

障害のある人を含む様々な人々が、技術や価値観の差異を超えて音楽作りをすることについて、実践と理論の両面から領域横断的な研究をしています。関連領域は、音楽療法をベースとして、音楽学、即興音楽、コミュニティ音楽、アートマネジメント、障害学など。実践研究として、主に知的障害者を対象とした即興表現活動も続けています。現在は、音楽や舞踊などの非言語的表現とともにある言語的対話について着目し、研究を進めています。

特任教授 小田中章浩 詳細はこちら

フランス現代演劇への関心を研究の基本的な柱としつつ、そこから西洋の近代演劇(モダンドラマ)に関する考察、さらには日本の伝統演劇と西洋演劇の比較演劇的な視点からの探求を行っている。その背景にあるのは演劇を生み出す歴史や政治的な制度への関心である。最近行った研究として西洋演劇的な観点から見た人形浄瑠璃の研究と戦争と演劇に関する考察(第一次大戦中のフランス演劇)がある。また演劇とその周辺領域、たとえば演劇と教えることの関係性、あるいは演劇に限らず他の表現領域に通底する問題系(たとえば映画や小説に見られる記憶喪失というモチーフ)も関心領域の中に含まれる。