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ドイツ語圏言語文化コース、ドイツ語圏言語文化学専修から成るこの教室には、ドイツ語や、ドイツ、オーストリア、スイスなどのドイツ語圏の国々の文学や文化に関心がある人たちが集まっています。
このコースを希望する学生は、初修外国語でドイツ語を選択し、ドイツ語の基礎固めをしておいてください。2回生以降、講義科目を通じて語学、文学、文化の各分野を広く概観して基礎的な知見を蓄え、演習科目を通じて原書を読む力を高め、ドイツ語母語話者によるコミュニケーションの授業では実践的な会話力を身につけていきます。当コースで開講される科目の一部を以下に示します。
講義科目
演習科目
担当者
ドイツ語学概論
ドイツ語圏言語文化基礎演習A(Ⅰ)
信國 萌
ドイツ語圏言語文化演習A(Ⅰ)
ドイツ語圏文学史
ドイツ語圏言語文化基礎演習B(Ⅱ)
髙井 絹子
ドイツ語圏言語文化演習B(Ⅱ)
ドイツ語圏文化論
ドイツ語圏言語文化特別演習
長谷川 健一
ドイツ語圏言語文化演習C(Ⅲ)
ー
ドイツ語ランデスクンデ
ジモン・エルトレ
ドイツ語コミュニケーション1(Ⅰ)
ドイツ語コミュニケーション2(Ⅱ)
・( )は大阪市立大学での科目名です。 ・詳しい履修方法については「履修要項」で確認してください。
大学で初めてドイツ語に触れ、ドイツ語そのもの、あるいは言葉の背後にある文化に関心を持ったという人も、上に記した授業を受けながら徐々に異文化への理解を深めることができます。
外国語は習得するには骨が折れますが、こちらが望めば一生つきあえる友達にもなってくれます。知的好奇心が旺盛で、異質なもの目新しいものに偏見を持たず、疑問に思ったことはとことん調べる、私たちのコースには、そのような方に来ていただきたいと思っています。
それぞれの専門テーマをさらに深めたい人には、博士前期課程(2年間)、博士後期課程(3年間)が用意されています。博士前期課程で開講される科目の一部を以下に示します。
ドイツ語学研究
ドイツ語学研究演習
神竹 道士(非常勤)
ドイツ語圏文学研究A(Ⅰ)
ドイツ語圏文学研究演習A(Ⅰ)
髙井 絹子*
ドイツ語圏文学研究B(Ⅱ)
ドイツ語圏文学研究演習B(Ⅱ)
長谷川 健一*
ドイツ語圏文化学研究
ドイツ語圏文化学研究演習
ヨーロッパ言語文化学研究
文学部・文学研究科HPには、さらに詳しい情報が記載されていますので合わせてごらんください。また、大学院進学を考えている方は、事前に、*のついた教員に相談してください。連絡先は、以下のとおりです。 文学研究科の大学院入試説明会は、6月と11月に行われています。
ドイツ語圏言語文化学専修 gr-lit-grm★omu.ac.jp (★は@に置き換えてください。)
語学力を鍛えたい人は、資格試験(独検やゲーテの試験)で実力をはかりつつ、留学を考えてもいいでしょう。本学は、ハンブルク大学、ヴッパータール大学と交流協定を結んでいます。これまで当コースの学生、当専修の院生が、何人も、1ヶ月間の語学研修(サマースクール)だけでなく、半年あるいは1年間の長期留学を経験しています。
ここでは「ドイツ語やドイツ語圏に関係することしかできない」のではありません。ドイツ語やドイツ語圏に関係することを手がかりに、人間について、社会について、世界について考えることができるのです。
当教室には、4名の教員スタッフがいます。それぞれの関心領域と主要業績は、以下の通りです。
髙井 絹子(教授)
20世紀のドイツ語圏文学、とくに戦後の社会的状況と文学の関係について関心があり、バッハマンやハウス
ホーファーら女性作家の作品を主な研究対象としている。また、世紀転換期ウィーンの文化についてはフラ
ンス語圏の教員と共同研究を行っている。
・著書:『インゲボルク・バッハマンの文学』鳥影社、2018年。
・共著:『ドイツ文化を担った女性たち −その活動の軌跡』鳥影社、2008年。
・論文:「ウィーン工房と「現代的なもの」 −アドルフ・ロースの装飾批判を手掛かりに」大阪市立大学都市
文化研究センター『都市文化研究』Vol.21、2019年、2-12頁。
長谷川 健一(准教授)
18・19世紀のドイツ語圏の文化と文学を、歴史的・社会的背景も含めて総合的に研究しています。ここ数年
はドイツ啓蒙主義研究のプロジェクトに参加し、作家ユング=シュティリング(1740-1817)の自伝的小説等
の作品分析に取り組んでいます。
・共著:『ドナウ河—流域の文学と文化』晃洋書房、2011年。
・論文:「ユング=シュティリングの敬虔主義批判―エルバーフェルト体験と『ヘンリヒ・シュティリングの家
庭生活』―」、『ドイツ啓蒙主義研究』16、2019年、21-34頁。
・論文:「K. A. ファルンハーゲン・フォン・エンゼのツィンツェンドルフ評価―ウィーン体制下における政治・
宗教・サン=シモン主義との関連から―」、大阪市立大学ドイツ文学会『セミナリウム』第32号、2010
年、21-45頁。
信國 萌(専任講師)
ドイツ語学の分野で、現代ドイツ語の形容詞と構文の統語論的・意味論的関係を中心に研究を行う。とく
に、事象や命題を表す語句と形容詞の関係に関心を持っている。また、語形として表記に揺れの見られる語
について、コーパスの実例に基づいた使用実態の調査も行っている。
・論文:「ドイツ語の所有冠詞unserとeuerの語形変化にみるeの脱落について――「外国語としてのドイツ
語」教育の観点から――」大阪市立大学ドイツ文学会『セミナリウム』第43号、2021年、27-50頁。
・研究ノート:「人と出来事の性質を表すドイツ語形容詞に関する一考察 ――gut, schönの意味的結合価
に着目して――」大阪市立大学ドイツ文学会『セミナリウム』第42号、2020年、25-35頁。
ジモン・ エルトレ(特任准教授)
言語学(特に語源学)を主たる研究領域とし、ドイツ語教育の研究ならびにドイツ語圏(とくにスイス)と日本
の比較文化研究を行っている。
・著書:『Die slavischen Verbalpräfixe und Präpositionen: Polysemie und
Grammatikalisierung(= Slavistische Beiträge, Band 502) 』Gabriele Schäfer Verlag、
2016年。
・論文:「Deutsche und japanische Substantivzusammensetzungen im Vergleich」大阪市立大学
ドイツ文学会 『セミナリウム』第40号、2018年、45-71頁。
卒論を意識した研究発表は、2回生から行います。大学院の中間発表会は、独仏合同で行います。そのほか、少人数教室ならではのアットホームな雰囲気で、四季折々、遠足やクリスマス会などを楽しんでいます。これらの行事には、ドイツからの留学生も参加しますので、交流を深めるよい機会になるでしょう。
4月
教室ガイダンス(学部生、院生)
5月
春の遠足、新専攻生歓迎会(学部生、院生、留学生)
6月
第1回独仏合同中間発表(院生)
7月
ゾンマーフェスト(学部生、院生、留学生)
第2回独仏合同中間発表(院生)
第1回卒論中間発表(学部4回生)
8月
オープンキャンパス
9月
大学院入試(博士前期)
10月
大阪公立大学ドイツ文学会秋季研究発表会(院生以上)
第2回卒論中間発表(学部4回生)、卒論プレ発表・自由研究発表(学部3回生・2回生合同)
11月
第3回独仏合同中間発表(院生)
秋の遠足(学部生、院生、留学生)
12月
クリスマス会(学部生、院生、留学生)
1月
卒業論文提出、修士論文提出
2月
卒業論文、修士論文の試問会
予餞会(学部生・院生)
大学院入試(博士前期、博士後期)
3月
独文合宿(学部生、院生)
卒業式/茶話会
大阪公立大学ドイツ文学会総会・春季研究発表会(院生以上)
*新型コロナ感染拡大の状況を受けて、現在まだ再開していない行事があります。
文学部棟4階の東端にあります。扉のこの壁掛けが目印です。
当教室への問い合わせには下記メールアドレスを(★を@に置き換えて)お使いください。
gr-lit-grm★omu.ac.jp(ドイツ語圏言語文化学専修)
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