ご挨拶

ご挨拶

 近年の遺伝医学の急速な発展と普及は、様々な基礎医学や臨床医学の進歩の基盤になっています。教育、研究、診療すべての領域において、遺伝医学、ゲノム医学の重要性が高まっています。それに伴い「遺伝医療・ゲノム医療」に関する一般社会の関心や「遺伝学的解析」の需要もますます高まっています。

 大阪公立大学医学部附属病院における遺伝性疾患に関する診断と治療は、1990年代から小児科、皮膚科、神経内科、内分泌内科が中心になり各科横断的に院内カンファレンスや講演会を企画、2016年には遺伝診療センターが発足し遺伝性疾患の診療や啓発に取り組んできました。2019年に遺伝診療センターがゲノム医療センターに機能強化され、2020年にはゲノム診療科が開設されています。このような歴史の中、私達の臨床遺伝学教室は2019年4月に開講されました。今後、臨床遺伝医学、ゲノム医療の発展のために尽力していきたいと存じます。

瀬戸 俊之