一般向け
遺伝のお話8
遺伝と腫瘍の話



(2025年1月 ゲノム診療科 医師 伊藤 孝助)
遺伝のお話7
知っていただきたい遺伝情報の特性



(2022年7月 遺伝カウンセラー 酒井)
遺伝のお話6
遺伝カウンセリングとはどんな場所ですか?



この疾患はどんな症状があるのだろう?この遺伝学的検査の結果はどんな意味があるのだろう?子どもに遺伝するのだろうか?どんな小さな悩みでもご相談ください。疾患や遺伝学的検査に対する思いを伺い、治療や遺伝学的検査、健康管理など、今後について一緒に考えていきたいと思います。ゲノム診療科は、遺伝や遺伝性疾患に関する悩みや不安を抱える方々にとって、いつでも相談できる開かれた場所です。
(2021年4月10日 遺伝カウンセラー 小野)
遺伝のお話5
身近な遺伝の話
~メダカの体色と遺伝~


例えば、小学校の理科の授業でも登場する「ヒメダカ」は、黄色色素の遺伝子は持っていますが、黒色色素の遺伝子は持っていません。つまり、ヒメダカは【bbYYもしくはbbYy】の遺伝子型をもっていることがわかります。アオメダカは、黄色色素の遺伝子は持っていませんが、黒色色素の遺伝子は持っています。このことから、アオメダカは【BByyもしくはBbyy】の遺伝子型をもつと推測することができます。
クロメダカは、黒色色素の遺伝子と黄色色素の遺伝子の両方を持っています。つまり、それぞれの色素遺伝子が優性形質であることから【BBYY・BbYY・BBYy・BbYy】のいずれかとなり、一方でシロメダカはどちらの色素遺伝子も劣性形質をもっているので【bbyy】となります。

「b」の形質よりも「B」の形質のほうが見た目への影響が出てくることから、かつては、表現型に強く出てくる形質を優性、そうでない形質を劣性と呼んでいました。 しかし、劣性という言葉がネガティブイメージを連想させることから、近年では、このようなイメージがされにくいように「顕性(優性)」「潜性(劣性)」とカッコをつけて両方の表記をすることが推奨されているそうです。

認定遺伝カウンセラー 浄弘裕紀子(じょうぐゆきこ)
遺伝のお話4
多様性とは?
~「アノマノカリス」ってご存知ですか?~

このような一人一人の違いは、遺伝子全体でも当たり前にみられていて、「多様性」という言葉で表されます。この「多様性」は病気のメカニズムの研究の大きな土台になっています。


話は戻って、医学生さんにこの本の内容の一部をスライドで紹介しながら話していますと、眠そうにしている学生さんも興味をもってきいてくれています。題名にある「アノマノカリス」なんかを紹介すると、とても詳しい医学生さんに何人かお会いしました。「アノマノカリス」とはいったい何か、興味がわきましたら、ぜひ一度本を開いてみて下さい!
(2020年3月26日 臨床遺伝専門医 瀬戸)
遺伝のお話3
難聴と遺伝の話

先天性難聴は、出生1000人に約1人という、頻度の高い疾患です。現在、新生児聴覚スクリーンングによって、赤ちゃんの難聴を早期に発見する試みが普及しつつあります。難聴は、ご両親の希望や環境に応じて補聴器、人工内耳などで聞こえを補償できる可能性があるからです。

遺伝性難聴は、大きく、難聴のみを症状とする「非症候性難聴」と、難聴の他に、視覚障害、色素異常、代謝異常、各種奇形や、筋骨格系、腎尿路系、神経系のさまざまな疾患を伴う、「症候性難聴」に分けることができます。遺伝性難聴の70%は、「非症候性」であり難聴のみを唯一の症状としています。


私たちも、難聴の遺伝子検査に当たっては、遺伝学的検査の結果に基づいて、正確な診断、日本人難聴患者さんで報告されている、それぞれの難聴の情報に基づいて、聴力の予後、治療の方法、聴覚のリハビリの方法や、教育などについてわかりやすく説明することを心がけています。
(2020年3月15日 臨床遺伝専門医 阪本)
遺伝のお話2
がんゲノムパネル検査って何?




(2020年3月3日 認定遺伝カウンセラー 馬場)
遺伝のお話1
ゲノム医療と遺伝カウンセリングについて



(2019年12月12日 臨床遺伝専門医 瀬戸)