臨床検査医志望の方へ

臨床検査研修システム

信頼される臨床検査医・臨床検査専門医の育成を目標とするプログラムです。
本院は大阪市立総合医療センターと連携しています。
以下に当院のプログラム制とカリキュラム制の概要を示します。
詳細は研修プログラムPDFをご覧ください。

プログラム制 カリキュラム制
内容 臨床検査専攻医としてのフルタイム研修(勤務) ライフスタイルに合わせたフレキシブルな研修(勤務)
研修期間 3年間
(3年後に臨床検査専門医取得を目指します)
3年以上10年まで
(※単位制)
想定される対象者の例
  • 初期臨床研修2年間終了後にストレートで臨床検査専門医取得を目指す場合
  • 他科専攻プログラムを途中でやめて完全に転科を希望する場合
  • 他科専攻プログラムと並行して臨床検査専門医取得を目指す場合
  • すでに他科専門医を保有している場合
  • 家庭の事情でフルタイム勤務が困難な場合

※単位の考え方については、日本臨床検査医学会のホームページを参照してください。

また、研修についての詳細は、以下の①、②、③もご確認ください。

  1. 日本専門医機構認定 臨床検査専門医の専攻医のホームページ
  2. 大阪公立大学臨床検査プログラム 
    詳細はこちら
  3. 大阪公立大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター(後期臨床研究)のホームページ

当院での後期臨床研修をお考えの先生方へ

  • 研修についての相談を受け付けています。
  • 病院見学を随時行います。(日程調整必要ですので事前にご連絡ください。)

ご希望の先生は、氏名、現在の所属、出身大学、連絡先(メールアドレス)を添えて、今までの経歴や興味のある範囲、見学したい内容などのメッセージを沿えて、下記【連絡先】までご連絡ください。
採用方法は以下に示しますが、その前に(できるだけ早期に)病院見学や事前相談をお勧めします。

【採用方法】

  • 専攻医の登録・応募については、日本専門医機構が定めるスケジュールに従いますので、各自ご確認ください。
  • 日本専門医機構が定める専攻医登録のほか、当院への連絡が必要です。大阪公立大学臨床検査専門研修プログラム管理委員会は、原則、毎年9月から次年度の臨床検査専攻医の応募を受付けます。本プログラムへの応募者は、専攻医応募期間開始の2週間前までを目処に下記【連絡先】までご連絡ください。
  • 詳細はプログラムをご覧ください。

【連絡先】

プログラム責任者中前美佳(不在の際は血液腫瘍制御学秘書)に電話(06-6645-3881)、またはe-mail(mika-n@(@マーク以下はomu.ac.jp) か、いずれかの方法でご連絡ください。

臨床検査医とは?(専門医志望や興味がある先生方へ)

臨床検査は診療に不可欠なものですが、誰かが管理しなければ正しい結果は得られません。臨床検査医は、臨床検査に関する全てを担当する領域で、主に病院の中央部門に当たります。直接患者さんを診療することは無い(もしくは少ない)が後方から支援することから、病理医が比較的イメージとしては近いかもしれません。臨床検査技師さんと協同して検査結果を臨床医に返すことで日常診療に貢献します。検査結果に臨床的解釈を加えたり、検査結果に基づいて診断して検査所見を作成したりします。
臨床検査領域は対象範囲が広く、臨床検査医は臨床検査一般に加えてサブの専門領域を持つことも多く、その特性に応じて業務には多様性があります。(本学は検査血液分野を専門としていますが、特に領域を制限しているわけではありません。)
研究も多様性があり、紹介しきれませんが、代表的なものとしては、現在は臨床診療で用いられていない検査方法の開発や、検査の質の管理(精度管理)の開発、検査試薬の質の検討、予後予測や病態診断マーカーの探索などの研究があります。
忙しさは病院によってかなり異なりますが、当直業務は一般的にありません。私見ですが、体力勝負よりは考えることが好きな先生に向いていると思います。

  • 各種情報については、日本臨床検査医学会のホームページもご参照ください
    「臨床検査専門医を目指す方へ」の詳細はこちら)
  • 日本臨床検査医学会では、専門医相談・サポートセンターを設けており、問い合わせを受け付けています。
    E-mail support@jslm.org

臨床検査(日本臨床検査医学会)は、
新専門医制度の基本領域学会(19領域)のひとつとして認められた領域です。

研修の方法には以下の二種類があります。ライフプランに合わせた選択が可能です。

プログラム制
  • 臨床検査領域の専門研修として基本的なコース
  • 初期研修を終了してストレートに3年目以降に専攻医になる方が対象
カリキュラム制(単位制)
  • プログラム制で研修を行うことが適切でない場合に選択できる方法
    ▶ (例:他科基本領域の専門研修を修了した先生や、ライフプラン上プログラム制での継続的な研修が困難と見込まれる先生(カリキュラム制の条件を満たすかは臨床検査医学会への確認が必要と思われます)、義務年限を有する域枠医師など)
    ▶ カリキュラム制での研修もプログラムと同様に歓迎します。他科の経験が臨床検査業務に役立つことも多く、転科する先生も少なくありません。
    ▶ 内科系からの転科は多いですが、検査を扱う診療科の医師は内科に限りませんので、興味のある方はご考慮ください。

「臨床検査管理医」資格について

専門医資格のほかに、臨床検査管理医制度もあります。以下のURLをご覧ください。
https://www.jslm.org/recognition/specialist/index.html

「臨床検査専門医取得に向けたファーストステップであると同時に、病院臨床検査室責任者に就任される医師、衛生検査所の指導監督医に就任される医師、行政による衛生検査所監視指導委員に就任される医師、などを対象として検査室の管理、検査所の指導等に必要な臨床検査学の基礎知識を修得していただくことも目的としています。」
https://www.jslm.org/recognition/specialist/kanrii_faq.pdfより引用)

先輩の臨床検査専門医から医学生の方へメッセージ

臨床検査学の素養は、臨床医の基礎体力のようなものです。現代の診断学は、病歴聴取と身体診察によって検査前確率を見積もった上で、検査を臨床実施し、その結果による検査後確率の変化を評価することで、適切に治療適応を判断する一連の思考過程を意味します。すなわち、診断という行為は明らかに臨床検査が中心になっているのです。このように臨床検査学を学ぶことはどの科にいっても必要な診断学のOSを身に着けることと同義なのです。

今後、ほとんどの先生は臓器別診療科に進んでそれぞれの診断・治療のスキルを身に着けていくことでしょう。その中で、治療学よりも診断学に興味を持ったそこのあなた! あなたのために、臨床検査学はいつでも開かれているのです。つまり、卒業後、すぐに臨床検査・医療情報医学講座に入局しなくても、各科の修練を積み重ねていく中でさらに診断学を深めていきたいなと思った時、なかなか若手~中堅医師に診断学に没頭できる環境を提供できる臓器別診療科は少ないと思います。そんなときのために、医師のはたらくフィールドとして臨床検査医という仕事があるんだということは覚えておいて損はないと思うのです。実際、セカンドキャリアとして臨床検査科に転科した後に活躍している先生はたくさんいます。