教授からのご挨拶

教授からのご挨拶

呼吸器内科学教授 川口知哉
私たちのホームページをご覧いただきありがとうございます。
少子高齢化時代の到来に伴い、我が国の社会を取り巻く環境は大きな変革を迫られています。医療体制も例外ではなく、医師の働き方等の改革が進行中です。一方で、臨床の最前線では超高齢化社会が進む中、悪性腫瘍、特に肺がんの増加が認められます。また、喫煙と関係が深い肺気腫・慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患、アレルギー疾患の気管支喘息なども明らかに増えてきております。呼吸器疾患は日々の私たちの生活をますます脅かすものとなっております。専門化・細分化の進む内科領域において、社会構造が変化する時代であっても呼吸器内科学は公衆衛生上重要な学問であり、極めて需要の高い診療科であると考えられます。
当教室は、大阪市立大学医学部第一内科学教室からの改組により現在の呼吸器内科学講座となりました。2006年11月に平田一人初代教授が着任し、2018年4月より小職が第二代教授に就任致し、現在の陣容に至っております。2022年4月1日からは大阪市立大学と大阪府立大学が統合し、大阪公立大学大学院医学研究科 呼吸器内科学としてスタートしています。
これまで、教室運営として「多様性」「協調性」「未来性」を3つの柱としてきました。特に「多様性」は時代の趨勢であり最大限尊重していきたいと考えております。安全で高度な医療の実践、地域への医療貢献、国際的な視野での先駆的な研究の推進、そして能力の高い呼吸器専門医の育成をさらに進めていきたいと思っています。
これからも、ホームページにて患者さんへの啓発を図るとともに、次の呼吸器科を担う若い世代に呼吸器科へ関心を持っていただきたいと考えております。
 関係各位の先生方には、ひとかたならぬご高配とご尽力を賜り、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

呼吸器内科学教授 川口知哉