スタートアップ創出・支援センター(SUCSUC)は、2026年9月26日(土)に「SUCSUC-DETECT 2026」をグランフロント大阪ナレッジキャピタルタワーC 7階の「大阪イノベーションハブ(OIH)」にて開催しました。「大阪公立大学の“知中”深く埋もれた技術シーズ(DEEP TECH)をDETECTし社会課題の解決に向けたビジネスプラン構築を目指す」という目的のもと、教員・研究者および学生からなる選りすぐりの登壇者がピッチコンテストに臨みました。今年度は開学5年目記念事業の指定イベント、文部科学省J-PEAKS「Mulcoプロジェクト」の一環、ならびにGlobal Startup EXPO 2026の公式サイドイベントとして位置付けられ、約70名の関係者・観覧者が出席する中、熱気あふれる有意義な一日となりました。
1.はじめに
イベントの冒頭、スタートアップ創出・支援センターの潮 尚之センター長より、本年度はダイバーシティ(教員5名・学生5名、多彩な学部・学科)に富んだ登壇者が揃ったこと、ならびに本コンテストが技術シーズの用途開発・事業化支援および競争的資金獲得へ向けたライフサイクルの重要ポイントである旨の趣旨説明がありました。

潮センター長による趣旨説明
福島理事長による開会挨拶
また、公立大学法人大阪の福島 伸一理事長からは、研究成果を論文やキャンパス内だけに留めずビジネスの力で社会に還元してほしいという力強い激励と、本コンテストおよび大学発スタートアップ創出への期待に満ちたご挨拶をいただきました。
2.プレゼンテーション審査
本コンテストでは、大学院生から高専准教授、特任研究員まで、幅広い所属から選考を通過したファイナリストが登壇しました。(※当初10組予定のところ、1名が欠席のため当日は9組が登壇)発表テーマは、人流誘導・観光DX、ロボット教材、自動運転カメラAI、医療AIモニタリング、細胞応答AI栄養設計、創薬プラットフォーム、伸縮はしご放水システム、全固体電池材料、都市鉱山バイオリサイクルなど、本学の高度で多角的な技術力を反映する魅力的な内容でした。

ピッチの様子
プレゼンテーションは7分間のピッチと4分間の活発な質疑応答で構成され、審査委員長(潮センター長)をはじめ、学外専門家・投資家からなる審査員からは、技術の優位性や市場性、社会的インパクト等に基づき鋭い質問とフィードバックが投げかけられました。これは単なる研究発表に留まらず、将来の事業化に向けた実践的なトレーニングの場となりました。
プレゼンテーション審査後には、参加者・協賛企業間の交流を深めるためのネットワーキングの時間が設けられました。

質疑応答の様子
3. 各賞の発表と表彰式
厳正な審査の結果、各賞の受賞者は以下の通りです。以下の皆様が各賞を受賞されました。
【最優秀賞・NEDO賞・池田泉州銀行賞】今井 奎太朗(工学研究科 D1)
<水溶液プロセスで拓く全固体電池用硫化物固体電解質の量産技術>
【優秀賞・インディージャパン賞・りそな銀行賞】 小西 康裕(理学研究科 特任研究員)
<市販酵母を活用する都市鉱山に眠る重要鉱物の資源循環技術の開発>
【優秀賞・日本政策金融公庫賞】安藤 太一(大阪公立大学高専 准教授)
<頭脳を差し替えて進化する、6千円のロボット教材>
【大阪信用金庫賞】小嶋 睦希(生活科学研究科 M2)
<NutriPulse AI: 細胞応答を読む栄養設計>
【関西イノベーションセンター賞】押鐘 浩之(創薬科学研究科 客員研究員)
<独自FRET系×EDTによる神経変性疾患創薬プラットフォームの創成>
【株式会社三井住友銀行賞】 山本 朋納(医学研究科 講師)
<入院中の見逃しをゼロに近づける病態急変検知システム>
櫻木学長から最優秀賞を授与される今井さん
4. まとめと今後の展望
表彰式に続き、潮審査委員長より「回を重ねるごとにピッチの質が向上している。本コンテストで得た学びをステップにして次へ繋げてほしい」旨の審査講評が述べられました。
コンテストの最後には、櫻木 弘之学長より登壇者全員の挑戦をたたえ、10月からのKSAC-GAPファンド申請をはじめとする競争的資金獲得や大学発スタートアップエコシステム構築への決意を示す全体講評をいただき、参加者全員が本コンテストの有意義な成果を共有して閉会いたしました。
櫻木学長による全体講評
SUCSUCは、今回のコンテストを通じてDETECTされた有望な技術シーズに対し、今後、事業化支援を加速させ、学長のリーダーシップのもと、大阪公立大学発スタートアップの具体的な創出に繋げてまいります。
登壇者、審査員およびご出席者で記念撮影
問い合わせ先
広報課
TEL:06-6967-1834