家族支援専門看護師とは

家族支援専門看護師とは 

 

専門看護師(Certified Nurse Specialist)制度の目的(日本看護協会ホームページより) 

専門看護師制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的としています。 

看護師として5年以上の実践経験を持ち、看護系の大学院で修士課程を修了して必要な単位を取得した後に、専門看護師認定審査に合格することで取得できる資格です。 

 

専門看護師の役割(日本看護協会ホームページより) 

専門看護師は、専門看護分野において以下の6つの役割を果たします。 

1.個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践) 

2.看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談) 

3.必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整) 

4.個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る。(倫理調整) 

5.看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育) 

6.専門知識及び技術の向上並びに開発を図るために実践の場における研究活動を行う。(研究) 

 

家族支援専門看護師 

家族支援専門看護師は、2008年に認定され、 

患者の回復を促進するために家族を支援する。患者を含む家族本来のセルフケア機能を高め、主体的に問題解決できるよう身体的、精神的、社会的に支援し、水準の高い看護を提供する。」ことを特徴としています。 

 

本学の特徴 

本学では、2009年度から家族支援専門看護師養成コースを開講しました。全国で活躍する家族支援専門看護師82名(2021年12月現在)のうち、9名(11%)が本学の修了生です。 

本学では、家族支援を含む9分野の専門看護師養成コースを開設しており、分野を超えて交流を図り、学びを深めることがきます。また、教育課程修了後も、事例検討会の開催やCNSネットワークなど研鑽し続けることができるのが本学の強みです。 

 

修了生の活躍の場 

家族支援専門看護師の活躍の場は、さまざまです。本学の修了生も、ICUや病棟、入退院支援部門、外来など、幅広く実践しています。 

また、所属施設外においても、家族看護に関する研修など、臨床での家族看護実践を支援する活動を行っています。 

 

 

大阪公立大学 看護学部 看護学科 / 大学院 看護学研究科
家族看護学  井上 敦子