修了生の声
家族支援専門看護師 佐藤 美樹 (2023年度家族看護学CNSコース修了生)
私は、訪問看護師としての経験を積む中で、患者と家族の抱える複雑な問題に直面することが増え、次第に自身の看護実践に限界を感じる様になりました。
家族支援の専門的な知識を学び、家族を支援する力を身につけたいと考え、大学院進学と家族支援専門看護師を目指す決意をしました。入学後も、育児との両立に悩み、「自分にやり遂げられるだろうか」と自信を失いそうになることもありましたが、家族看護学分野のゼミでは、常に先生方が親身になって寄り添い、導いてくださいました。
同ゼミを卒業した先輩方とのつながりも深く、現在もCNSとして活動する中で、様々なご助言をいただいております。また本大学院には多くのCNSコースが設けられており、他分野の同級生とのディスカッションを通じて、協働や、思考を言語化する力を伸ばすことができたと感じます。修士論文、実習など大変なことももちろんありますが、乗り越えた先、きっと自信につながると思います。
家族支援専門看護師 新井 希理 (2021年度家族看護学CNSコース修了生)
大阪府立大学看護学部を卒業後、小児循環器病棟、救命センターのICUと、主に急性期領域で看護師として働きました。
ずっと目標にしていた救急領域での看護実践に奥深さを感じ、少しずつ重症患者看護に関する知識は身についていく中で、目の前で取り残されていく家族の存在に気づきました。ふと大学のホームページをのぞいた時に「家族看護学」という分野があることを知り、「家族を看護の対象として見る」というまさに私が求めていた分野であること、自分がさらに臨床経験を積み重ねた時に後輩のロールモデルになれるように、CNSコースを選択しました。臨床経験5年という、まだまだ看護師として未熟な時期でしたが、先生方には日々の実践を理論やモデルをもとに根拠を持って考え、言語化することを繰り返し教えていただきました。また臨床現場では管理職として働いているような同級生の存在にも刺激され、大変な2年間でしたが、なんとか修了することができました。
現在、救命センターで家族支援専門看護師として働いています。
どんな重症な患者であっても「家族を看護の対象として見る」という家族看護の原点を忘れずに、スタッフと共に悩みながら臨床現場を楽しんでいます。