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2023年3月10日

  • 研究

児玉彩さんによる,ナガメの幼若ホルモンに関する論文が出版されました.

 児玉彩さんによる,ナガメ(カメムシ目カメムシ科)の幼若ホルモンの同定と機能解析に関する論文が出版されました.

 菜の花につくカメムシの意味で名付けられたナガメは,セイヨウアブラナ,キャベツ,ハクサイなどを食害する昆虫として知られています.本種は光周期と餌に基づいて休眠に入るという特徴を持っています.夏の長日条件下で葉を食べた際には繁殖を行いますが(非休眠),長日で種を食べたときには夏休眠に,短日では餌によらずに冬休眠に入ります.夏休眠と冬休眠では休眠期間や環境への応答性で違いが見られます.

 本論文ではナガメの幼若ホルモンはJHSB3であり,このホルモンは変態阻害活性があること,そして性質の違いはあるものの2つの休眠はともにJHSB3によって制御されると考えられること,を明らかにしました.

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