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2023年5月8日

  • 研究
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ナンキョクユスリカの温度反応に関する論文が,Polar Biology誌に受理されました.

吉田美月さんによる,ナンキョクユスリカの温度反応に関する論文がPolar Biologyに受理されました.
ナンキョクユスリカ(ハエ目ユスリカ科)は,地球の最南端に分布する昆虫です.本種の終齢幼虫は凍結や低温などさまざまな環境ストレスに耐性を示すことが知られています.一方で,温度変化の激しい夏に産下される卵やふ化した若齢の幼虫の温度ストレスへの耐性は不明なままでした.本論文では,卵が0 °Cから15 °Cまでの広い範囲で生育可能であるのに対し,若齢幼虫は4 °Cでのみ終齢まで発育可能であるということを明らかにしました.このことは,本種の若齢幼虫が環境変化に敏感であることを示唆しています.