情報工学科
ソリューションズ株式会社
研究開発職
電気・情報系専攻 知能情報工学分野 博士前期課程 修了
在学中の専門性を活かして
AIを駆使した画像センサー技術を研究・開発。
占部さんは、スマートフォンやデジタルカメラで主流となっている「CMOSイメージセンサー」向けの技術探索・開発に携わっていると伺っています。具体的な内容をお聞かせください。
画像を作るセンサー技術に関わっており、画質向上の技術や、画質評価効率化の解析技術の精度をさらに上げていくために、AIやデータ分析技術を活用して技術探索を行っています。
いかに美しくするかという「画像を作る側」、そして撮られた画像から何ができるかという「画像を使う側」の2つの方向から新しい技術を考えます。双方から技術開発に携わることができるのが、大きなやりがいです。
本学(当時の大阪府立大学)への進学を決めた理由をお聞かせください。
理系科目が得意で、工学部への進学を希望していました。大学全体としても理系学部が多く、大学院進学率も高い大学であり、理系学問を学ぶのにふさわしい環境だと思いました。また、中百舌鳥キャンパスは、広大な敷地で池や並木など緑も多く、自然が好きな自分に雰囲気が合っていると感じたのも進学を決めた理由のひとつです。
占部さんは成績優秀で大学を飛び級で中退され、大学院に進学されています。学ばれたどんなことが、今のお仕事に役立っていますか。
主にプログラミングと情報処理技術について学び、3年次に研究室へ配属後は機械学習を用いた画像認識技術について学びました。飛び級にて大学院進学後はディープラーニングを用いた画像認識技術を応用して人物行動認識に関する研究に取り組みました。
基礎的な電気・情報工学に加え、画像処理、機械学習の知識、そして専門的な画像認識技術が身につきました。これらの知識を活かして画像を扱う技術に携わりたいと弊社の就職を志望したので、学んだ知識は大いに役立っています。
また、仮説思考や、ストーリー性を持たせてまとめる論理的思考力、人にわかりやすく伝える伝達力も身につけることができました。
学業以外に、打ち込まれたことはありますか。
ピアノ部に所属し、年に二回の定期演奏会や学祭コンサートに向けて活動しました。3年次には部長を務め、部員だけでなく、ホール関係者、調律師の方、地域の方々などと関わることで、仕事に不可欠なコミュニケーションスキルを磨けたと思います。
今後の目標をお聞かせください。
AIの技術を軸に、センサーの可能性をさらに広げ、新たな価値創造や新たなソリューションにつながる技術開発に貢献したいです。
受験生へのメッセージをお願いいたします。
多くの知識や技術を学び、様々な人と関わる機会が多いほど、視野が広がります。大阪公立大学は府大・市大が合併したことで、私の在学中より多くの機会に触れられる場になっていると思います。ぜひ積極的に多くのことに興味を持ち、挑戦してみることをおすすめします。