工学部について

OUTLINE

大阪公立大学 工学部について

歴史ある大阪の2大学が融合し
多岐に渡る工学分野をすべてカバー。

大阪公立大学は、2022年4月に誕生したばかりの新しい大学です。しかし、そのルーツは1880年に大阪商業講習所として開学した大阪市立大学と、1883年に獣医学講習所として開学した大阪府立大学。約140年の歴史と伝統を持つ2つの公立大学がひとつになることで、国内最大級の規模を誇っています。

工学部は、全学の4分の1の学生が在籍する最大の学部で、「航空宇宙工学科」「海洋システム工学科」「機械工学科」「建築学科」「都市学科」「電子物理工学科」「情報工学科」「電気電子システム工学科」「応用化学科」「化学工学科」「マテリアル工学科」「化学バイオ工学科」の全12学科で構成されています。原子や分子の世界から、壮大な宇宙まで、工学の全ての領域を網羅しています。約270名の専任教員が在職し、あらゆる工学分野の研究体制が整っています。多くの学部生が大学院へ進学して、研究を続け、高い専門性を獲得しています。

学問領域同様に就職先も幅広く、メーカー・研究所・官庁・自治体等と多岐に渡ります。多くの卒業生が本学工学部で培った専門性を生かして活躍しています。

工学部は中百舌鳥キャンパスに集結。
他学部や産官学連携で、
学びがさらに広がる。

堺市の中百舌鳥キャンパスは、工学専門教育の場として構想されています。2024年3月に工学新棟が完成、杉本キャンパス工学部の各学科は順次移転し、全12学科がワンキャンパスに集う予定です。都心部でアクセス良好でありつつ緑豊かな中百舌鳥キャンパスは、勉学や研究に打ち込むのに最適な環境です。

学科間の連携だけでなく、医学部との医工連携など異分野との連携や企業との共同研究などの産官学連携を積極的に推進しています。さらに国際的な学術交流の機会も多くあります。また、これからの社会課題とリンクするAI/データサイエンスや創薬、認知科学、アグリビジネス、地域再生等のテーマを副専攻として学ぶことも可能です。こうした学びの体制は、日本屈指の総合大学ならではの強みといえるでしょう。

視野を広げ、知識を深め、経験値を高めていくことで、自分の新たな個性や能力を発見できます。それが新たな夢や目標、「ものづくり」「ことづくり」の力へとつながります。

少人数制による実学教育で
持続可能な社会と
文化の創造をめざす。

大阪公立大学は、iPS細胞の作製に世界で初めて成功したノーベル医学・生理学賞受賞者・山中伸弥氏のほか、ランドスケープデザイナー、起業家、小説家、アナウンサー、劇作家、俳優、経済評論家、国会議員、お笑い芸人、落語家など、多彩な人材を輩出しています。また、自発的対称性の破れやひも理論など素粒子物理学の基礎を築いてノーベル物理学賞に輝いた故南部陽一郎氏が教壇に立った歴史もあります。共通しているのは、今の世の中を実際に明るくすることに尽力しているということ。つまり、実学志向です。この学風は工学部にも色濃く、これからの社会にとって、実学の重要性はさらに高まっていくことでしょう。

私たち人類は、地球規模の課題に直面しています。環境破壊、地球温暖化、資源枯渇、人口急増と食糧不足など、未解決の課題がたくさんあります。これらの問題を解決し、持続可能な社会を実現するためには、工学分野の知識と技術が欠かせません。また、コロナ禍を経て、世界中の人々が新たな社会のありかたへとシフトを迫られています。その実現には、医学×工学、情報×工学、社会×工学といった学際的なアプローチが期待されています。

課題解決に向けた実学は、学生一人ひとりに寄り添った少人数教育から生まれます。教員や仲間と活発にコミュニケーションしながら成長した経験を持つ卒業生が多く、母校愛が強いのも特色のひとつ。入学すれば卒業生を含む多くの先輩、そして後輩との絆を実感できるはずです。