都市学科
研究員
都市系専攻 前期博士課程 修了
気候変動と向き合い
環境と調和する社会へ。
古川さんは、建設コンサルタント企業で研究員としてご活躍と伺っています。お仕事の具体的な内容についてお聞かせください。
現在、地域エネルギーに関する部署に所属し、地域の脱炭素化やSDGsの推進に携わっています。事例の収集・整理、アンケートやヒアリングの実施、ワークショップや計画作成などが主な業務です。
弊社は環境分野に強く、都市や環境に関わる幅広い課題へのコンサル業務を行っています。私はもともと社会問題に興味を持っており、特に気候変動や生物多様性などの問題解決に関わりたいと思っていたことから、就職を志望しました。
現場の人々と実際に会って、ずっと興味を持っていた気候変動の緩和や適応というテーマに取り組めることにやりがいを感じています。
本学での学びを通じて、どんな知識や力が身につきましたか?
都市学科には、「都市デザイン」「安全防災」「環境創生」の3大領域があるのですが、各領域の基礎知識を学ぶ機会が多くあり、都市に関わる幅広い知識を身につけることができました。また、座学だけでなく演習課題も多かったので、自分で能動的に調べて学ぶ姿勢や、同じグループの人と意見を交わしながら課題を進めていくためのコミュニケーション能力も身につきました。
本学で学ばれたどんなことが、今のお仕事に役立っていますか?
学部4年次から都市沿岸域の生態系に関わる研究室に所属し、播磨灘の栄養塩についての研究に取り組み、主に海の生態系やシミュレーションモデルについて学びました。部活動はワンダーフォーゲル部に所属し、関西をはじめとする全国の山に登っていました。部活動以外では大学の環境報告書を作成する活動に参加し、作成した報告書は、大学公認の環境報告書として大学ホームページに掲載していただきました。
大学で学び活動した分野と、弊社の対象とする分野は重なる点が多く、身につけた知識はとても役立っています。また、在学中にグループワークで議事録を作成する役割を数多く担った経験が、社会人として会議の議事録を作成する際に活かされています。
今後の目標をお聞かせください。
今はまだ社会人1年目なので、自分でできることが限られている状態です。早く成長して、仕事を任されるようなりたいと思っています。将来的には気候変動を解決し、環境と人間社会が共存できるような社会を実現したいです。
受験生へのメッセージをお願いいたします。
あらためて大学生活を振り返ってみると、都市学科の同級生たちと図書館で一緒に課題に苦しんだり、部活の仲間と部室でゲームをしたり、研究室でゼミメンバーと雑談をしたりといった思い出が心に残っています。大学の魅力はさまざまな人が集う点だと思うので、たくさんの人と関わって充実した4年間にしてください。