学生・研修医の皆さまへ

 

学生の皆様へ

4年次に臓器別講義で学んだ知識をもとにして、5年次、6年次では目の前の血液疾患患者様に対する実際の診療を学んで頂きます。病棟では主治医と共に日々の診察を経験して頂き、治療方針決定のためのインフォームド・コンセントや患者様に対する具体的な治療内容についての実際を学ぶことができます。外来では他施設からご紹介頂いた患者様に対して診断に至るプロセスや診断に必要な情報収集について経験することができます。特に6年次では初期臨床研修医としての勤務を想定して医学生として許容されている範囲内で担当患者様の診療に深く関わって頂くことができます。

カリキュラムと教育の特徴は本学のホームページをご参照下さい。

 

 

 

研修医の先生方へ

当施設は日本内科学会ならびに日本血液学会研修施設であり、大阪市立総合医療センター、泉大津急性期メディカルセンター、JR大阪鉄道病院、若草第一病院、四天王寺病院、大阪府済生会中津病院などの研修施設とコンソーシアムとして相互に協力し、日本内科学会認定内科専門医、日本血液学会認定血液専門医を目指していただきます(希望者は日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医、日本臨床検査医学会の臨床検査専門医の取得も可能です)。血液疾患診療において感染症は頻度の多い合併症の一つであり、多彩な感染症(細菌・真菌・ウイルス感染症etcを数多く経験して、診断法や抗生剤の選択/使用方法などを習得することができます。また、チーム医療により、各主治医の負担をできるだけ軽減していることも当施設の大きな特徴です。また、2013年より造血幹細胞移植推進拠点病院に認定されており、多くの移植患者様の診療を経験できるほか、移植成績向上のための臨床研究も肌身に感じることができます。同種造血幹細胞移植の適応とならない患者様に対しても複数の治験や臨床研究を実施しております。

研修環境

初期研修医、後期研修医のプログラムについてはレジナビWEBもご参照下さい。

血液内科医の一日

schedule

※注:図は勤務の一例です。全ての医師が同様の勤務スケジュールではありません。

入院患者の内訳

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
総入院患者数(のべ) 386名 426名 489名 463名 448名 493名 523名
急性骨髄性白血病(AML) 37 72 72 83 88 79 81
急性リンパ性白血病(ALL) 12 16 28 33 15 27 46
慢性骨髄性白血病(CML) 9 2 8 2 2 8 4
慢性リンパ性白血病(CLL) 4 2 0 0 0 0 0
骨髄異形成症候群(MDS) 21 24 19 60 50 43 31
悪性リンパ腫 117 123 141 129 151 183 198
 濾胞性リンパ腫(FL) 9 6 17 2 22 17 29
 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL) 46 42 57 69 75 95 88
骨髄線維症(MF) 8 4 6 1 0 4 2
多発性骨髄腫(MM) 4 13 29 33 46 43 30

 

 

診察の実際

骨髄穿刺、骨髄生検、中心静脈カテーテル挿入術、腰椎穿刺、幹細胞採取、幹細胞輸注、骨髄採取などの様々な手技を指導医と共に経験することが可能です。
将来、医学研究の道へ進もうと考えておられる先生方につきましては、日本専門医機構が設定する臨床研究医コースもあります。臨床研究医コースは臨床診療を経験しながらも、臨床医学研究に注力したプログラムとなっており、本学も参加しております。

 

一般社団法人 日本専門医機構
臨床研究医コース研修プログラム名及び施設一覧

 

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「マルク検討会にようこそ! ―血液内科医のためのオンライン血液形態学教育の実践―」

(日本検査血液学会雑誌 2025;26(2):259-266.)

※論文PDFはメディカルオンラインから入手可能です。(https://www.medicalonline.jp/

 

大阪公立大学では若手血液内科医の診断力向上を目的として、オンライン血液形態学勉強会(マルク検討会)を毎月開催しています。

血液形態学の基本的な内容はもちろんのこと、マルチカラーフローサイトメトリーや造血器遺伝子パネル検査(ヘムサイト)など新しい検査技術に対する理解も深めながら、大阪公立大学クオリティの血液病態診断学をマスターすることを目指して、みんなで楽しく勉強しています。

アクティブラーニングを取り入れた双方向性勉強会で、毎回参加者からはとても好評です。

血液内科に興味のある研修医の先生、診断力を強化したい専攻医の先生、私たちと一緒に勉強してみませんか?! 

マルク検討会のある大阪公立大学での研修をぜひご検討ください!!

事前学習である細胞分類テストに取り組む様子

事前学習である細胞分類テストに取り組む様子

症例標本問題に対して代表回答者が所見を述べている様子

症例標本問題に対して代表回答者が所見を述べている様子

残業は当直医に依頼して集中して学べる恵まれた勤務体制

残業は当直医に依頼して集中して学べる恵まれた勤務体制

セラビジョンを使用して復習する様子

セラビジョンを使用して復習する様子

医局説明会のご案内

※随時更新します。

大阪造血器悪性腫瘍コンソーシアム

当施設は下記の施設と相互に協力し、充実した研修プログラムの構築に取り組んで参ります。

 

  • 大阪市立総合医療センター
  • 泉大津急性期メディカルセンター
  • JR大阪鉄道病院
  • 若草第一病院
  • 四天王寺病院
  • 府中病院
  • 大阪府済生会中津病院
  • 石切生喜病院

お問い合わせ

病院見学は随時お受入れしております。下記までお気軽に御相談下さい。

大阪市阿倍野区旭町1-4-3 大阪公立大学血液腫瘍制御学 中前博久

TEL06-6645-3881

E-mail:hirohisa★omu.ac.jp
※★を「@」に置き換えてください。