教授挨拶

ご挨拶

中前博久(写真) 掲載用(教授挨拶) のコピー

Be afraid のコピー

血液内科・造血細胞移植科は、19934月に本学附属病院の一診療科として誕生いたしました。私が血液内科に入局いたしました1996年当時は、開設から間もない黎明期であり、同種造血細胞移植の症例数も限られておりました。そのような出発点から今日に至るまで、私どもはたゆまぬ努力を重ね、臨床・研究の両面で大きな歩みを進めてまいりました。

 現在、当科では37床(無菌病床21床)の病棟体制を整え、造血幹細胞移植を中心として、血液疾患に対する高度で専門的な診療を展開しております。2009年には、国内で初めて移植後シクロホスファミド(PTCy)を用いたHLA半合致同種造血細胞移植を成功裏に施行いたしました。日野雅之前教授の卓越したご指導のもと、これまでの取り組みによって、2013に当院が造血幹細胞移植推進3拠点病院の一つとして選定されました。以来、全国最多のPTCyを用いた移植を行っております。2016年からは、HLA適合移植におけるPTCyの臨床研究も国内で初めて着手しました。現在、PTCyGVHD予防の新たなスタンダードとして高く評価されてきております。

 当科では、血液疾患に対するエビデンスに基づく標準治療に加え、造血幹細胞移植(骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植)やCAR-T細胞療法といった先進医療を推進し、数多くの治験・臨床研究、さらには基礎的研究にも取り組んでおります。これまでの積み上げによって、治療対象も拡大し、難治性血液悪性疾患や高齢患者さまへの移植適応が進む中、私たちは治療成績の着実な向上を実感しております。また、移植医療の現場では、多職種による移植サポートチームが一丸となって、患者さま一人ひとりに寄り添った最良のケアを提供しております。

 血液疾患の診療・研究に情熱をお持ちの方々と共に、次代の医療を切り拓いていけることを、私たちは心より願っております。どうぞお気軽にご連絡・ご相談いただければ幸甚に存じます。

大阪公立大学大学院医学研究科 血液腫瘍制御学

中前博久