お知らせ

2023年6月15日

  • 受賞

2023年6月15日~18日にかけてイタリアで開催されたヨーロッパ腎臓学会(ERA)にて、泌尿器病態学の香束 昌宏先生がTravel grantを受賞しました!

2023年6月15日~18日にかけてイタリアのミラノで開催された第60回ヨーロッパ腎臓学会(European Renal Association; ERA)にて、泌尿器病態学の香束 昌宏先生がTravel grantを受賞しました。

発表のタイトルは「Development of the Japanese version of the Basel Assessment of Adherence to Immunosuppressive Medications Scale」です。共著者は香束 昌宏, 岩井 友明, 増田 寛雄, 壁井 和也, 西出 峻治, 前田 景子, 吉川 有葵, 中村 安孝, Sabina De Geest, 内田 潤次です。

腎移植患者さんの長期予後のためには服薬アドヒアランス(どの程度処方通りに服薬しているか)が重要となりますが、現在、移植患者さんに適切で、さらにエビデンスを有した日本語の服薬アドヒアランス尺度がないのが現状です。

今回、海外で移植患者さんに用いられている服薬アドヒアランス尺度Basel Assessment of Adherence to Immunosuppressive Medications Scale (BAASIS)をガイドラインに沿って日本語へ翻訳し、信頼性・妥当性の検討を行うことで日本語版BAASIS(J-BAASIS)の開発を行いました。今後は、J-BAASISを用いることでエビデンスを有した服薬アドヒアランスを測定が本邦でも可能となりました。
(Transplant Direct. 2023;9(3):e1457.) 

香束先生からのコメント

この度は、このような名誉ある賞を受賞できましたことを大変光栄に感じております。本研究は大阪公立大学医学部附属病院に通院されている腎移植患者さんのご協力を得て行いました。また、JSPS科研費 JP 90847394の助成を受けたものです。

本研究の遂行にあたり、ご指導いただきました内田潤次教授、岩井友明講師をはじめとする泌尿器病態学の皆さま、本研究をサポートしていただいたすべての方々にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。今後も引き続き、移植医療の発展に貢献できるよう精進したいと考えております。