2025年度FD研修会 「経済学と数学」
「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会」
― 経済学と数学 ―
参加希望の方は, こちらから
(参加登録は3月5日AM 9:00までに行ってください。)
開催日: 2026年3月5日(木)15:00~17:10
場 所: 大阪公立大学 理学部E棟4階 数学大講究室(E408) オンライン併用(Zoom)
共 催: 理学研究科FD委員会・大阪公立大学数学研究所(OCAMI)
ポスターPDFをご覧ください。
概要
理学研究科主催(理学研究科FD委員会・数学研究所共催)の「新たな大学院教育の展開のためのFD研修会」を開催します。 尚、本FD研修会は,平成20年度に、当時の理学研究科長・今吉洋一先生のリードで開催された数学科主催の 理学研究科FD研修会 「現代理学において数学はどのように使われるか?」に始まり, これまでの理学研究科FD研修会 に続く第18回です。
学生,教職員,研究者,一般の方など,どなたでもご参加できます!!
プログラム
15:00~15:05 開会
15:05~15:55
橋本 文彦氏(大阪公立大学大学院経済学研究科・教授)
講演タイトル : 株価変動のハイピーク・ファットテイルを考える
講演アブストラクト: 「ランダムウォーク」はもともと数学者のバシュリエが1900年に株価の変動に用いた用語だと言われています。ではなぜ、株価はランダムウォークするのか、という点をファーマは 1970年に「効率的市場仮説」で説明しようとしました。同じころ('60~'70年代)に、マンデルブロは、実際の株価変動がランダムウォークに由来する正規分布にはならず、ファットテイルであることに注目し、この分布をレヴィの安定分布であると考え、同時にタイムスケールに対するフラクタル構造を指摘します。他方で、現実の株価変動は、ファットテイルだけでなく、ハイピークであることも知られています。しかし、「なぜ」そのような変動になるのか、厳密な原因は、現在に至るまで示されていません。
私は、被験者を用いた取引実験から現実の人間の振る舞いがこの変動に影響を与えていると考えていますが、振り返ってそれを説明できるあらたな数学的モデルを(数学者の皆さんの力を得て)考えることが出来れば、と思います。
16:15~17:05
花園 誠 氏(名古屋大学大学院経済学研究科・教授)
講演タイトル : メカニズムデザインと数学
講演アブストラクト : 経済学や経営学では、企業がより多くの利益を獲得するために、どのような売り方や価格設定が望ましいのかを考えます。そして、どのような状況で、特定の価格や販売方法が合理的な選択となるのかを分析します。こうした価格・販売戦略を検討するために、「メカニズムデザイン」と呼ばれる数理的枠組みを用い、数学的な手法によって詳しく調べます。本講演では、メカニズムデザインを用いてどのような価格・販売戦略の妥当性が導かれるのか、またその分析の中でどのような数学が使われるのかを紹介します。
17:10 閉会