研究者の声
2024年度共同利用・共同研究(大規模国際会議)
小林-Hitchin 対応とヒッグス束における新展開
2024年8月5日から8月9日にかけて、国際研究集会「New developments in Kobayashi-Hitchin correspondence and Higgs bundles」を開催しました。近年発展著しいKobayashi-Hitchin対応やHiggs束に関練するテーマについて、それぞれの講演者から多種多様な研究発表がなされ参加者間で活発な議論が交わされました。本研究会に参加することでKobayashi-Hitchin対応やHiggs束について幾何、解析、代数、数理物理の多分野をまたぐ多面的多角的な理解を得ることができました。また、参加者、講演者は国籍、年代、性別も様々であり, 多様な研究者の交流という観点でも本研究会は重要な役割を果たしたと考えられます。研究会の開催をご支援くださりました大阪公立大学数学研究所に心より御礼申し上げます。
大阪大学理学研究科・准教授
糟谷 久矢
ウェブサイト New developments in Kobayashi-Hitchin correspondence and Higgs bundles
2024年度共同利用・共同研究(大規模国際会議)
多変数関数論若手ワークショップ
2024年8月5日(月)から8日(木)にかけて,OCAMI共同利用・共同研究の「大規模国際会議」として「多変数関数論若手ワークショップ」を対面にて開催いたしました.40名ほどの国内外の参加者が一堂に会し,19題の講演が行われ,絶えず活発な議論が交わされました.普段の研究集会では若手の参加者は比較的少ない一方,今回は題目にもある通り若手を中心とした研究集会であったため,普段中々得ることの難しい若手研究者の講演の機会や,若手研究者同士の交流の機会を提供することに成功できたと考えております.また,十分な資金的援助をいただけたおかげで,若手だけであってもこのような大規模国際会議を開催することができました.この場を借りて,大阪公立大学数学研究所の皆様に御礼申し上げます.
東京理科大学・助教
稲山貴大
ウェブサイト Young Mathematicians Workshop on Several Complex Variables 2024
2023年度共同利用・共同研究(一般)(B)
量子群及びその一般化と超双対性
2024年2月19日から23日にかけて、OCAMI 共同利用・共同研究「量子群及びその一般化と超双対性」の一環として、研究集会「Dualities in Quantum Groups」を開催しました。 海外から3名を講師として招待し、非専門家向けの導入を含む、60分×3コマの連続講演をしていただきました。また、国内外の若手研究者を含む8名を講演者として招待し、各々の最新の研究成果を60分で発表していただきました。参加者は各日とも30~40名程で、国内外の学生の姿も見られました。 休憩時間中には、参加者同士の自由な議論が活発に行われ、対面での国際的な研究交流の大切さを改めて痛感いたしました。 本研究集会の開催にご協力くださりました数学研究所、講演者の皆様、そして全ての参加者に感謝いたします。
大阪公立大学数学研究所 学振特別研究員PD
渡邉 英也
ウェブサイト Dualities in Quantum Groups
2023年度共同利用・共同研究(一般)(C)
明示的なAbel関数論の構築と応用
2023年12月4日(月)に,OCAMI共同利用・共同研究「明示的なAbel関数論の構築と応用」の活動の一環として,「第1回アーベル関数論セミナー」をオンライン形式で開催しました.参加登録者は60名を超え,数学のみならず,物理学の研究者の方にも多数ご参加いただけました.ご講演では,テータ関数について,基本的なことから丁寧にご説明いただけて,大変勉強になりました.研究課題の達成に向けて大きく前進しました.本セミナーの開催を支援して下さった,大阪公立大学数学研究所の方々に心より御礼申し上げます.
大阪公立大学数学研究所 特任助教
綾野 孝則
ウェブサイト アーベル関数論セミナー
2023年度共同利用・共同研究(一般)(C)
Analysis of non-compactness on critical problems
2023年11月18日(土)と19日(日)にOCAMI共同利用・共同研究「Analysis of non-compactness on critical problems」の一環として研究集会「Non-compactness phenomena on critical problems and related topics」を開催しました。今回の研究集会では5名の日本人研究者に加え、2名の海外研究者を招聘して研究発表をしていただきました。研究発表に関する議論や最新の研究情報の共有などはもちろんのこと、研究者同士が繋がるための場としてもこの研究集会は重要な役割を果たしていたと思います。関連して、研究者同士が直接会い直接話しその場を共有することができる対面形式で行えたことは非常に有意義でした。この研究集会をきっかけとして、新たな共同研究や国際研究集会の共催などに進展していければと思っています。 今回この研究集会を開催するにあたり、大阪公立大学数学研究所の皆様には多大なご助力をいただきました。皆様にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。
大阪大学大学院基礎工学研究科 助教
橋詰 雅斗
2023年度共同利用・共同研究(一般)(A)
環論および表現論の総合的研究
2023年9月5日〜9月8日に、OCAMI共同利用・共同研究「環論および表現論の総合的研究」の一環として、「第55回環論および表現論シンポジウム」をハイブリッド形式で開催しました。4日間で90名を超える参加があり、22題の講演が行われ、会場・オンラインの垣根を超えた活発な質疑応答が交わされていました。会場では情報共有や議論も盛んに行われており、研究者が交流・連携するためのコミュニケーションの場としても本シンポジウムが重要な役割を果たしていました。またハイブリッド開催にしたことにより、学生から社会人まで、例年よりも幅広い層の方々にオンライン参加していただくことができました。一般的に、設備面やトラブルの心配から研究集会のハイブリッド開催は容易ではありませんが、OCAMIのサポートは非常に手厚く、実際大きな問題なく本シンポジウムを終えることができました。OCAMIのスタッフの皆様にこの場を借りて、心より御礼申し上げます。
信州大学理学部 准教授
上山 健太
ウェブサイト 第55回環論および表現論シンポジウム
2023年度共同利用・共同研究(一般)(A)
離散化に基づく微分幾何と可積分系の融合とその応用
2023年9月11日(月)から13日(水)にかけて,OCAMI共同利用・共同研究「離散化に基づく微分幾何と可積分系の融合とその応用」の活動の一環として,「Mini-School on Differential Geometry and Integrable Systems」を対面形式で開催しました.当初の予定では,微分幾何と可積分系の融合研究に関するレクチャーをメイン企画としておりましたが,諸事情によりレクチャーは中止とし,若手研究者による成果発表8件と,特別講演1件を実施しました.講演の前後だけでなく,食事中にも活発な研究議論が行われていたことから,研究者間の交流・議論を活性化させることに成功したと強く実感しております.なお,今回実施できなかったレクチャーについては,今年度中に別の機会を設ける予定です.
直接交流を行うことは,将来的な共同研究の第一歩へと繋がります.こうした事情をご理解いただくだけでなく,経済的・人的支援をご提供いただくことで,私の共同利用・共同研究のプロジェクト推進を強力にサポートいただいている大阪公立大学数学研究所の皆様方に,この場をお借りしてお礼申し上げます.今後もこうした体制を維持・拡大することで,より一層研究活動に専念できる環境をご提供いただけることを強く願っております.
徳島大学大学院社会産業理工学研究部 講師
安本 真士
グループ写真
研究議論の一場面
ウェブサイト Mini-School on Differential Geometry and Integrable Systems