数学・数理科学5研究拠点合同市民講演会

数学・数理科学5研究拠点合同市民講演会 はじける数学!ブレークスルーって何だろう?

5次方程式にはなぜ、解の公式がないの?塗り絵には4色あれば十分なの?超難問と知られるこれらの問題を解くには、あっと驚くような新しい視点が必要でした。マンネリ思考では解決できないことを、斬新なアイデアで切り拓くことをブレークスルーといいます。見方を変えるとこんなに違って見える。面白いことがわかる。そんな例を数学・数理科学の様々な分野からご紹介したいと思います。

開催情報

テーマ はじける数学!ブレークスルーって何だろう?
日時 2022年11月6日(日)
開催形式 ハイブリッド開催(大阪公立大学 + Zoomによるオンライン配信)
現地会場 大阪公立大学 杉本キャンパス
学術情報総合センター10階 大会議室
対象 どなたでも参加できます。(高校生・教職員も歓迎です!)
参加費 参加無料
参加方法 会場参加・オンライン参加を問わず、事前に参加登録が必要です。参加登録は締め切りました。

参加登録

会場参加・オンライン参加を問わず、参加登録が必要です。参加登録は締め切りました。

新型コロナウイルスの感染状況により、完全オンラインでの開催となる可能性があります。予めご了承ください。

プログラム

2022年11月6日(日) 13:00 開場

13:30〜13:35 開会の挨拶
大仁田 義裕
大阪公立大学数学研究所 所長
司会
加藤 希理子
大阪公立大学数学研究所 准教授
13:35〜13:45 ご挨拶
黒沼 一郎
文部科学省 研究振興局 大学研究基盤整備課長

ご挨拶
高橋 哲也
公立大学法人大阪 理事(教育・情報戦略担当)/大阪公立大学 副学長
 
13:45〜14:15 単語ベクトルの数理
持橋 大地 (機械学習・自然言語処理)
統計数理研究所 准教授
機械翻訳に代表される最近の自然言語処理の背後には、言葉を高次元の意味空間のベクトルとして表す技術があります。「意味空間」での計算の数理について、現在わかっていることをお話しします。
14:20〜14:50 気象データ活用における数理・コンピューターの役割と発展
中村 和幸 (計算統計学)
明治大学総合数理学部 専任教授
気象予報は昔に比べてとても正確になっています。これは、気象衛星やレーダーなどのデータが以前よりも多量に取られるようになったことに加え、データを活かす「データ同化」と呼ばれるコンピューターを活用した統計数理的方法の発展のおかげでもあります。講演では、「データ同化」や関連技術におけるブレークスルーについて解説しながら、数理やコンピューターが気象予報に果たした役割について説明します。最後に、この中で使われた新しい数理が、近年のデータサイエンス・人工知能活用で使われているものと関係している点についても説明します。
14:55〜15:10 休憩  
15:10〜15:40 「わける」と「数える」がつなぐ数学
阿部 拓郎 (超平面配置)
九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 教授
数学というか算数において「わける」と「数える」はもっとも基本でもっとも大事です。その典型例として植木算を思い出してみましょう。あれは区間、つまり直線を「わけて」から「数えて」います。では平面を「わけて」から「数える」ような植木算はあるのでしょうか。もっと高い次元では? この講演ではそれらが可能なこと、更にわけたもの、数えたものが他の数学とつながってゆくことをご紹介します。
15:45〜16:15 乱流現象の数理
大木谷 耕司 (数理流体力学)
京都大学数理解析研究所 教授/副所長
粘性流体の運動方程式に従う乱流に対する現象論的な理論を俯瞰する。そこでは、非粘性極限における全運動エネルギーの散逸率の振る舞いが重要となる。近年進展のあった、微分幾何学における等長埋め込みに基づく、流体方程式の不連続な解の構成についても触れる。
16:20〜16:50 繰り返しに潜む数学
水野 有哉 (多元環の表現論)
大阪公立大学国際基幹教育機構 准教授
数学において、ある操作(足したり、引いたり、掛けたり、割ったり)を繰り返し行うと、元に戻るという事があります。これは周期性と呼ばれる重要な性質です。面白いことに、1つ1つのステップは簡単に計算できる場合でも、なぜその周期性を持つかを説明することは難しい事があります。この講演では、フリーズと呼ばれる帯状に配列された数字を例として取り上げ、その周期性や、背後に隠れた数学の理論について紹介したいと思います。
16:55〜17:00 閉会の挨拶
椿 広計
統計数理研究所 所長
 

会場案内

大阪公立大学 杉本キャンパス
学術情報総合センター10階 大会議室
〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138

学術情報総合センターは杉本図書館のある建物です。

ポスター

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ポスターPDF (2.4MB)

プログラムPDF (424.1KB)

ポスター印刷用画像 (5MB)

プログラム印刷用画像 (2.1MB)

主催

  • 情報・システム研究機構統計数理研究所
  • 明治大学先端数理科学インスティテュート
  • 九州大学マス・フォア・インダストリ研究所
  • 京都大学数理解析研究所
  • 大阪公立大学数学研究所(主管)

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お問い合わせ先

大阪公立大学数学研究所 拠点支援室
Tel: 06-6605-2521
Email: gr-ami-kyoten[at]omu.ac.jp