ODRP 大阪市立大学 都市防災研究プロジェクト
ODRP
大阪市立大学 都市防災研究プロジェクト
Osaka City University–Disaster Reduction Research Project(2011–2014)
2011年3月の東日本大震災を契機に、大阪市立大学では学内の多様な専門分野の研究者が連携し、災害支援および防災研究に取り組む「都市防災研究プロジェクト(ODRP)」を立ち上げました。医学、看護学、都市健康・スポーツ、生活科学、理学、工学、都市研究、創造都市、経済学、経営学、文学、法学など、分野横断的な連携体制のもと、都市における防災・減災課題の解決をめざした実践的な研究と地域連携を推進しました。
ODRPは、2011年度および2012年度に大阪市立大学の重点研究(A)に採択され、「広域複合災害にむけた防災都市の再構築」をテーマに、支援活動・調査・研究を展開。研究成果の社会還元を重視し、地域と連携したフォーラムや出版等を通じて、多様な脆弱性に対応する地域防災のあり方を探求しました。
2015年には、本プロジェクトの活動を母体として「都市防災教育研究センター(CERD)」が設立され、さらに2022年の大学統合を経て、現在の「都市科学・防災研究センター(UReC)」へとその理念と活動が引き継がれています。
ODRPの目的
- 東日本大震災の被害と復旧・復興に関する調査研究の実施
- 都市防災に関する学際的・分野横断的な研究の推進
- 大阪市を中心とした都市の防災・減災課題の整理と分析
- 被災地および都市部に向けた復旧・復興・減災に関する実践的提言の発信
- 国内外の災害対応・防災教育に資する知見の共有とネットワーク構築
「いのちラボ・ネットワーク」による災害知の社会実装
本プロジェクトでは、大阪市立大学周辺地域(住之江区・住吉区・西成区)をモデルエリアとして、地域に根ざした災害知の社会実装を目指しました。 その中心的な取り組みが「いのちラボ・ネットワーク」です。
- 地域の学校や福祉施設の空き室を活用し、防災特別教室「いのちラボ」を設置
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「いのちラボ」を拠点に、次の二つの機能を実装:
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コミュニティ防災教育プログラムの展開
住民が主体となって防災・減災に取り組む教育実践。大学生や教員がファシリテーターを務め、地域住民(子ども・保護者・高齢者・障害者等)と 医療・福祉・消防・行政等の専門職が協働するアクションラーニングを実施。 -
災害時の支援・受援体制の構築
「いのちラボ」が非常時に地域の支援・受援センターとして機能する体制(コミュニティ防災ネットワーク)を整備。
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コミュニティ防災教育プログラムの展開
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多層的な防災ネットワークの構築と展開:
- コミュニティ防災圏: 実生活の場を対象とした日常的な防災活動
- 地域防災圏: 医療・福祉・行政等の支援エリア
- 国内防災圏・国際防災圏: 広域連携の枠組み
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実践ツールの活用による学習と改善:
- 「わたしの地域安全マップ」: リスク学習の促進
- 「わたしの安全ポートフォリオ」: 避難・対応訓練の実施
- 「わたしたちの地域改善プラン」: 環境改善のPDCA活動
「いのちラボ・ネットワーク」は、地域住民・専門職・大学が協働しながら、持続可能な自律的防災力を高める先導的なモデルとして展開されました。
コミュニティ防災教育グループ プロジェクト実施体制
対象地域(住吉区・住之江区・西成区)