研究・実践活動

 少子高齢化、貧困と排除、国外からの越境的な人口移動の加速化に伴う多文化共生の課題、地球環境の変化に伴う複合災害リスクの拡大など、都市が直面している諸問題に焦点を合わせ、文理融合による複眼的な視点からの実態の解明や課題の解決に向けた学際的研究を推進します。



研究事例

          • ホームレス及び寄せ場型地域居住者をはじめとする居住困窮層の居住支援
          • 高齢化や空洞化が進む被差別地域など、都市内の社会的不利地域の再生に向けた、地元団体との連携によるアクションリサーチ
          • 住民主体の確かな防災力を育成するためのコミュニティ防災人災育成システムの開発・実践
          • リスク評価の高精度化と災害対応の標準化にもとづく災害知の社会実装
          • 自然災害や日常災害のデータ分析とリスク低減のための介入
          • 市民のリスク認知に基づく効果的な防災対策および政策立案とその評価
          • 学校および地域における防災教育の展開と効果測定
          • 都市の諸課題に関する実態把握と分析を踏まえた政策への具体的提言
          • エビデンスに基づく政策形成(Evidence based Policy Making) など

現場プラザ

豊崎プラザ
Toyosaki Plaza

豊崎プラザは、梅田近くの都心に位置し、大正期に建てられた主屋や長屋群、路地が一体となって残る貴重な住宅地です。戦災や都市開発で多くの木造住宅が失われた大阪市内において、近代都市住宅の姿を今に伝える数少ない事例です。

オーナーと大学が協働し、老朽化した木造住宅の耐震改修や住環境整備、住宅経営の工夫を柱に、都市住宅としての長屋再生モデルづくりを進めています。その取り組みは、居住文化の継承や市民の学びの場にも広がり、創造的なまちづくりの拠点となっています。

近年、大阪市内では昭和町や空堀地域などで長屋の保全・活用が進んでいます。豊崎プラザも梅田に隣接し、中崎町の長屋群と連携して、北エリアにおける保存・活用の拠点として期待されています。

西成プラザ
Nishinari Plaza

西成プラザは日本最大の寄せ場である、大阪市西成区の通称釜ヶ崎(あいりん地域)に位置しています。 釜ヶ崎の街は、近年の経済不振と日雇労働者たち自身の高齢化にともなって、1990年代後半より、野宿する人が地域内外で激増することになりました。その後、支援団体の支援による野宿生活者への生活保護受給への動きが本格化して、地域内は数千人規模の脱野宿した高齢単身者の人々の街に変貌しつつあります。

そういった状況の中、この釜ヶ崎のみならず、西成区全体の地域や街の再生を図っていこうと、居住・医療・福祉・観光など、様々な分野において多くの活動が行われています。西成プラザでは、こうした様々な活動の拠点として 地域に密着した取り組みを進めていきます。

海外センター

海外センター事業は、東アジアを中心に大学や研究機関、地域団体との連携を基盤に展開されてきました。各センターでは、都市再生や社会的包摂、文化・芸術活動など、地域固有の課題に即した研究・実践を進めるとともに、国際的な人材交流や共同研究の拠点として機能しています。こうした活動は、公開フォーラムやシンポジウムの開催、政策提言や地域支援の取り組みを通じて、学術成果の社会還元を推進し、同時に学生・研究者の国際的なネットワーク形成にも大きく寄与しています。海外センターは、大学の知を地域や世界へひらき、共創的な都市研究・教育を発信する基盤として重要な役割を果たしています。

台北
バンコク
ジョグジャカルタ
香港
ソウル

特定戦略研究

  • 防災・減災 e-learning製作
  • コンフリクトマネジメント
  • 関西広域複合災害研究
  • 関西将来人口問題研究
  • がん罹患者の生活課題研究
  • 対インバウンド防災アプリ