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2025年12月18日

  • レポート

第38回UReCサイエンスカフェを開催しました

2025年12月17日(水)、大阪公立大学杉本キャンパスにて第38回UReCサイエンスカフェを開催しました。

今回は「越波危険度予測システムの要素研究―波浪推算と越波流量推算―」をテーマに、海岸工学・沿岸災害研究の分野で長年にわたり第一線で研究と教育に携わってこられた間瀬 肇氏(京都大学名誉教授)を講師にお迎えしました。講演では、台風時などに沿岸部で発生する高波や越波現象を対象として、波浪推算に関する計算モデルの基礎とその応用、リアルタイムおよび3日先を見据えた波浪予測モデルについて解説が行われました。あわせて、越波流量推算に関しては、打上げと越波を統合的に評価する算定モデルや、気候変動を踏まえた今後の海岸保全のあり方について紹介され、沿岸防災における数値解析の重要性が示されました。当日は、河海工学を履修する学生を含む参加者が集まり、沿岸防災に関する専門的な研究内容に触れる機会となりました。