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2026年6月1日
- セミナー
竹重龍一 学振PD特別研究員(環境生態学研究室)の自然誌機能生物学ゼミナールを開催、 2026 年7月7日 (火) 16:15 – 17:15、サイエンスホール(杉本キャンパス・理学部G棟)
以下の通り自然誌機能生物学ゼミナールを開催します.
7/7 16:15-17:15 杉本キャンパス理学研究科G棟 サイエンスホール
https://www.omu.ac.jp/about/campus/sugimoto/
12番のGの下側(入口に近い建物)
講演者:竹重龍一(環境生態学研究室,学振PD)
タイトル:東南アジア熱帯二次林のレジリエンス:ボルネオ木材生産林の例を中心にして
要旨: 熱帯林は全球の森林炭素の半分を貯留することによる気候調整機能や全陸上生物種の半数が生息するなど、人類に不可欠な生態系機能を供給する。一方、熱帯林の減少・劣化は長らく地球規模の課題でありながら深刻化し続けている。人類が熱帯林の生態系機能を享受し続けるには、人為攪乱に対する生態系の回復力(レジリエンス)を理解し、適切な保全と利用を達成する必要がある。一般に高い生産性を持つ熱帯林は、攪乱に対して高いレジリエンスをもつと考えられてきた。例えばボルネオの伐採後二次林での研究では、地上部バイオマスが二次遷移と共に40–60年で伐採前水準まで回復し、その過程で多大な炭素を貯留すると報告している。
しかし、全ての人為攪乱を経験した森林のレジリエンスが高いわけではない。ボルネオの木材生産林景観では、高いレジリエンスを持つ森林が存在する一方で、伐採後30-50年が経過してもシダ・ツルに覆われ尽くし、地上部バイオマスの回復が見られない森林も広く観察される。私はこれまで、東南アジアの熱帯林を対象に現地調査とリモートセンシング技術(ドローンや衛星)を組み合わせ、レジリエンスが低下した林分に着目して研究を展開してきた。このセミナーでは、ボルネオの木材生産林で行ってきた以下の研究について発表し、東南アジア熱帯二次林の回復可能性について議論する。まず、現地調査により明らかになった、シダツルに覆われた森林の動態について紹介する。次にドローンと衛星を組み合わせた空間解析により明らかになった、木材生産林景観内でのレジリエンスが低下した林分の空間分布について紹介する。最後に、衛星画像の時系列解析により明らかになった、過去の伐採活動とレジリエンスの低下した林分の分布の関係について紹介する。
世話人:竹内やよい